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水産レポート > 漁法・道具 クレハ合繊の「KF漁網糸」―大きな比重で吹かれに強く、優れた沈降力で網形状を維持 2013/04/12 9:13 am

=クレハ合繊の「KF漁網糸」=


大きな比重で吹かれに強く、優れた沈降力で網形状を維持



「シーガー」素材の高性能漁網糸


合成繊維素材・プラスチック加工大手のクレハ合繊(本社工場・栃木県)が製造販売する「KF漁網糸」に大きな注目が集まっている。釣り糸やマグロ延縄漁などで知られる「シーガー」と同じ素材を使った高性能漁網糸で、強い潮流やシケなどによる網の吹かれに強い製品として徐々に定置網漁業の現場に浸透している。


 同社が提案するこの「KF漁網糸」は分子中にフッ素原子を含んだ高機能プラスチック糸で、フッ素樹脂の中では最高レベルの機械的強度や耐摩耗性を誇る。最も大きな特徴となるのがその大きな比重。他の素材に比べて比重がはるかに大きいため沈降力に優れており、網の位置が安定しやすいという大きな特性を持つ。


 併せて潮流の影響も受けにくいため網の形状維持にも優れている。主に箱網部分、運動場、昇り部位などへの使用が効果的で、シケなどによる吹かれや強い水流の影響による網の変形を防ぎ、容積を一定に保つことで漁獲量のアップ、残存率向上などが期待できるとユーザーからの評価も高い。


柔軟性も高く箱網への使用で効果大


 現在、漁網素材として多く使われているのはコスト面や一定の強力を持つ点などからポリエチレンが主流となっているが、同素材に比べて比重の高さとともに柔軟性でも大きくリード。網と魚の接触によるキズ発生の防止にも一役買う。また、基本的にほとんど水を吸わない素材のため長時間の網設置に伴う強度低下が少なく、耐光性が非常に高いため紫外線では劣化しにくいなど、長期使用に耐える高い品質維持能力も大きな特性の1つ。


 同社では、全般的な経営コストを下げるためにも特に重要な箱網部分への使用を重点的に提案しているが「普及が進めばさらにボリュームディスカウントによるコストダウンが可能になってくる」として積極的な導入の検討を呼びかけている。


 いわゆる「待ち網」となる定置網は自ら攻めて魚を獲ることが出来ない分、「網自体こそが最大の武器」とも言われる。近年の秋サケ来遊不振で太平洋側を中心に厳しい経営を強いられるが、少しでも漁獲の向上や経営改善につながる網の技術改良に関する情報は朗報。近年続くバクダン低気圧の発生で網の損傷や変形などのリスクが懸念される情勢にもあり、浜の改良網への期待は高い。

 
 同社では通常漁獲時の比較や検討が難しいこと、さらなる改良を加えてより完成度を高めていくためにも生産者らユーザーからのアドバイスを積極的に受け入れ、産地サイドとの連携をより深めていきたい意向だ。

 
 問い合わせはクレハ合繊本社・TEL0282−82−2111、または水産資材営業部TEL06−4795−8110まで。

(週刊サケ・マス通信2013.4.12日配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 今期も豊漁か サハリンのカラフトマス8万2000トン予測 2013/03/01 10:09 am

今期も豊漁か サハリンのカラフトマス8万2000トン予測

 ロシア・ユジノサハリンスクにおいて2月22日、来訪中のロシア漁業庁副長官ソコロフ氏を交え関係者間で今年のサハリン州サケ・マス漁業に関するワーキンググループ会議が行われた。


 会議では最重要産業に位置付けられるサケ・マス漁業について多くの問題提起が行われたほか、サハリン海洋漁業研究所「サフニロ」がサケ・マス類の資源状況について報告した。

 
 この中で今期2013年の来遊予測についても言及し、サハリンおよびクリール沿岸への来遊数は、主力のカラフトマスで8万3000トンと基本的に良好になる旨を発表した。今春のトロール調査でデータが増えるため、さらに今後さらに予測精度が上がる見通し。


 主な漁業区ごとの予測数量は次の通り。なお、南西サハリンは禁漁となる。
 択捉島=約7000トン、国後島=わずか、北西サハリン=330トン、北東サハリン=1万9000トン、テルペニア湾(ポロナイスク地区)=約5000トン、南東サハリン=4万6800トン 
 【北洋開発協会「ロシア漁業ニュースヘッドライン3月号」から要約】
 (週刊サケ・マス通信3月1日号で配信)

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水産レポート > 研究 交流図り技術導入促進を!「水産機械研究会」が札幌で講演会 2013/01/24 8:59 am

交流図り技術導入促進を!「水産機械研究会」が札幌で講演会

漁船漁業の機械化事例や電池推進船の開発など紹介











 道総研工業試験場や工業技術センターなど道内工業系試験研究機関を会員として活動している「水産機械研究会」が主催する講演会が16日に札幌市で開催され=写真=、水産業の機械化などに関連する2つの講演が行われた。関係者や機械メーカー担当者ら多数が出席し、熱心に聴講した。


 同研究会は平成22年に発足。道内の基幹産業となる漁業・水産業の分野は、高齢化や人手不足、生産コストの増大など、機械化で解決が図れる可能性のある多くの課題を抱えていることから、情報交換の場として問題意識の共有化を図るとともに、水産機械分野へ新技術導入を促進していこうとの目的で設立されたもの。


 昨年度から本格的な活動が開始され、講演会や関連企業への訪問、調査事業など行っている。道工業試験場ではこれまでも地まきホタテ漁用の「ホタテ船上選別支援装置」や加工場で使われる「ハンディ型秋サケ身色計測装置」「異物検出技術」、近年では「サケ船上脱血装置」の開発に当たってきた。
 
 
 当日は、海洋水産システム協会顧問の長島徳雄氏が「漁船漁業改革の取り組みと水産業における機械化」と題して主に漁船漁業における省エネ・省力化などのプロジェクトについて、巻網漁業における小型船団化などの事例を示して報告したほか、東京海洋大学准教授の清水悦郎氏が「急速充電対応型電池推進船・海洋電波通信手法の開発」と題して講演した。
 
(「週刊サケ・マス通信」2013.1.18日配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 今年カラフトマス来遊 平成以降で最少に 2012/11/20 9:56 am

今年カラフトマス来遊 平成以降で最少に


水総研センター道区水研さけます資源部が最終報告

 水総研センター北海道区水産研究所さけます資源部はこのほど、本年のカラフトマス来遊状況の最終報告をまとめた。


 これによると、総来遊数は全道で220万尾となり、前年の約4割、平成元年以降の平年値のわずか24%、約4分の1という極度の来遊不振で終漁し、不漁年の年回りではあったものの、最近の偶数年で最も少なかった平成18(2006)年の559万尾を大幅に下回り、平成元年以降では最少だったと報告した。


 地域別にみると、オホーツク海区および日本海区の「日本海側」で199万尾(対前年同期比39%、対平年同期比25%)、根室〜えりも以西海区の「太平洋側」で21万尾(対前年同期比52%、対平年同期比15.4%)と、いずれの地域も目立って少ない来遊となった。

捕獲親魚、採卵数ともに近年最低

 この来遊不振に伴い、河川捕獲数は全道で26万尾と前年の44%と半分以下に落ち込み、近年の偶数年の中で最も少なかった平成16年の65万尾を大幅に下回って最も少ない数値となった。親魚の減少によって採卵数についても1億2033万粒と前年に比べて23%、平年に比べて30%も少なくなっている。
 (2012.11.20日配信号に掲載)

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水産レポート > イベント 胆振管内のサクラマス船釣りライセンス制来月15日から 2012/11/13 8:59 am

冬期の索餌回遊資源保護目的に来月15日から3ヵ月間


胆振管内のサクラマス船釣りライセンス制


 胆振管内のライセンス制によるサクラマスの船釣りが今年も来月15日からスタートする。期間は来年3月15日までの3ヵ月間で、申請は今月25日まで。このほど胆振海区漁業調整委員会(竹島啓一会長)指示として発令された。

 同ライセンス制度は、冬期間に胆振沖合を索餌回遊する栽培魚種サクラマス資源の保護と漁場の安定利用を目的として、遊漁者による採捕にライセンスの取得を義務付けるもの。胆振海区漁業調整委員会指示に基づいて毎年この時期に実施されている。

 対象船舶は総トン数20トン未満の遊漁船およびプレジャーボートなど。漁法は釣りに限定され、釣獲尾数は1日1人10尾までで、20センチ未満の小型魚の採捕は禁止される。

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水産レポート > 漁模様 ロシア極東エリアの太平洋サケ・マス 今期も好漁 2012/10/12 10:16 am

ロシア極東エリアの太平洋サケ・マス 今期も好漁

前年同期比2割減の42万トンも偶数年としては記録的な豊漁


 ロシア太平洋海洋漁業研究所はこのほど、極東エリアにおける本年漁期開始からの太平洋サケ・マスの水揚げが42万トンに達したと発表した。前年同期に比べて8万5000トン、約2割少ない水準だが、このうち29万1000トン、全体の約7割を占めるカラフトマスが近年の偶数年においては不漁年の年回りながらも記録的な数量となっている。


 このほか、シロザケが7万7200トン、ベニが4万4000トンといずれも過去5カ年では最多の生産量とし、直近の偶数年としては異例の豊漁と、来遊不振で苦戦が続く日本とは正反対の状況となっている。


 このうちサハリンおよびクリール(千島列島)海域での漁獲量は、9月上旬のロシア漁業庁の集計で直近偶数年の2010年同期比で22%増の9万5000トンに達しており、同海域の9月のサケ・マス水揚げが約3万トンと伝えられていることから、先月末時点で約12万5000トンが生産されたと推定される。このうちカラフトマスの水揚げは9万9000トンで全体の8割を占める。


 地区別にみると、東サハリンでは9月期にカラフト2500トン、シロザケ8900トンを生産し、累計実績でカラフト6万5000トン、シロ1万3000トンに。西サハリンの9月期はカラフトが200トン、シロザケが3400トン。南クリールの9月期はカラフトマス1万3000トン、シロザケ1400トンなど。


 カムチャッカ方面は9月上旬までに一昨年比6割、9万6000トン増の25万トンを水揚げしてほぼ終漁。このほかではハバロフスクで3万8000トン、マガダンと沿海地方で2000トンなど。
 【道機船連提供「ロシア漁業ニュースヘッドライン」から要約】

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水産レポート > 漁模様 えりも以東 親魚捕獲好転 自主規制を回避 2012/10/05 10:08 am

えりも以東 自主規制を回避

 秋サケ親魚のそ上不振に伴い10月5日から11日までの日程で定置網の手網の部分撤去による自主規制に入る予定だったえりも以東海区は、今週に入り親魚捕獲が好転し、前期採卵計画の達成に一応のめどが立ったことから規制を回避した。台風通過に伴い沿岸、河川の水温が下降したことが要因とみられる。
 (2012.10.5号配信)

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水産レポート > イベント 道定置協会の「秋さけ祭」6日JR札幌駅南口で盛大に 2012/10/01 2:11 pm

秋さけ祭6日JR札幌駅南口で盛大に















特製いくら丼と秋さけ鍋各500食を無料で配布!

 北海道定置漁業協会(阿部滋会長)が主催する「秋さけ祭」が今年も今週末の10月6日土曜日午前10時から、JR札幌駅南口広場で盛大に開催される。道内各地の秋サケ生産者、漁協職員、加工業者らが自慢のブランド秋サケを持ち寄り1日限りの限定大即売会を実施するもので、イクラ丼やサケ鍋の無料提供などイベントも盛りだくさん用意されている。

 本イベントは今がまさに旬の道産秋サケの魅力をより多くの人に知ってもらおうと道定置協会が昨年度から開催しているもので、今年で2回目の開催。特産の秋サケやイクラ、各種加工品を筆頭に全道各地の新鮮な海の味覚が勢揃いする。道、道漁連の後援、道秋鮭普及協議会の共催。

 今年は即売だけにとどまらず、ステージを用意して各種新規イベントも行うなど大々的にボリュームアップ。目玉は午前11時からのミニいくら丼と正午からの秋サケ鍋の無料配布で、ともに500食限定と行列必至。午後1時からは豪華景品が当たるクイズ大会も行う予定。秋サケ産地が1日ながらもこれだけ一同に会する機会はさほどなく、同協会では大勢の来場を呼びかけている。

 参加団体は次の通り。▽枝幸漁協▽根室管内8単協▽日高定置漁業者組合▽雄武漁協、網走第一水産加工組合▽十勝管内3単協▽ひやま漁協▽釧路さけ定置漁業協会

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水産レポート > 研究 太平洋スルメイカ 来遊量は全般に前年を下回る 2012/09/25 9:47 am

来遊量は全般に前年を下回る


太平洋スルメイカ第2回長期漁況予報
 
 関係試験研究機関が集計した第2回太平洋スルメイカ長期漁況予報が21日発表された。10〜12月の太平洋〜オホーツク海への来遊量は津軽〜道南海域を除き前年を下回ると予測。対象漁業種は主にイカ釣り、定置網、曳網。
 
 9月上旬までの調査の結果、津軽海峡〜道南太平洋で前年をわずかに上回ったものの、道東太平洋では前年を下回り、三陸にはほとんど分布がみられず、太平洋からオホーツク海へ移動した群も前年を下回る見通し。海域別には次の通り。
 
 ●根室海峡〜オホーツク海(いか釣り、定置網、底曳網)
 来遊量 :前年を下回る
 漁期・漁場:10〜11 月が漁期の中心となる
 魚体 :前年並み
 
 ●道東太平洋(いか釣り、底曳網)
 来遊量 :前年を下回る
 漁期・漁場:10 月まで漁場が形成される
 魚体 :前年並み
 
 ●津軽海峡〜道南太平洋(いか釣り、定置網)
 来遊量 :前年並みか上回る
 漁期・漁場:予報期間を通じて漁場となる
 魚体 :前年並み
 
 ●常磐〜三陸海域(いか釣り、底曳網、定置網、まき網)
 来遊量 :前年を下回る
 漁期・漁場:予報期間を通じて漁場となる
 魚体 :前年並み

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水産レポート > 小売・消費 旬の秋サケ販促スタート 道漁連と道秋鮭普及協 2012/09/07 11:00 am

旬の秋サケ販促スタート

道漁連と道秋鮭普及協

今年から新たにキューピーとのタイアップ始動



 道内秋サケ漁が本番時期を迎える今月から、今シーズンも道漁連と道秋鮭普及協議会による旬の生鮮秋サケ、生筋子・イクラの消費拡大に向けた全国販促キャンペーンがスタートする。秋サケを使った料理メニューや生筋子からのイクラしょう油漬けの作り方などを紹介した新聞折込チラシを全国で大量配布するほか、今期からは新たにキューピーマヨネーズとのタイアップ企画が始動、天然秋サケとマヨネーズを使った簡単調理メニュー付きのショーカードを作成、量販店の店頭などに置き広く提案していく。

 東日本大震災の発生に伴い、秋サケを取り巻く消流環境は昨年来大きく変化。特に近年、製品仕向けの大きなウエイトを占めてきた中国輸出については風評被害や長引く円高、加工後の再搬出先となる欧州の経済危機など逆風が強く、依然として潤沢な搬出となるのか微妙な情勢。このため国内消費の拡大、とりわけ生鮮流通の活性化が業界として求められており、本キャンペーンを通じて旬の商材としての生鮮秋サケ、生筋子のニーズをさらに高めていきたい意向だ。


全国主要5エリアで新聞折込140万部を集中大量配布

 新聞折込チラシは9〜10月の旬の時期に合せて、北海道、東北、関東、関西、九州の主要5地区で合計140万部を集中的に大量配布する。見開きカラーの装丁で片面ずつでそれぞれ「秋サケ」と「イクラ」をPR。「秋サケ」面では電子レンジで簡単につくることのできる「秋鮭のみそマヨちゃんちゃん焼き風」のレシピと天然秋サケの安全性をアピール、「イクラ」面には生筋子からつくるイクラのしょう油漬けの作り方に加えて、イクラに多く含まれているアスタキサンチンの抗酸化力など優れた栄養成分を掲載した。また、見開き面では3人の著名料理人による和洋中の秋サケおすすめレシピ「秋鮭の柳川風」「秋鮭のカツレツ・ミラノ風」「秋鮭のピリ辛・香味ソース」と、キューピーマヨネーズとのスペシャルコラボメニューも紹介。


 キューピーとのコラボ提案メニューは、折込チラシの「秋サケ面」でも大きく紹介される「秋鮭のみそマヨちゃんちゃん焼き風」に加えて「秋サケのソテーたっぷりタルタルソース」「秋鮭とエリンギのマヨネーズ焼き」「ブロッコリーと秋鮭の蒸しサラダ」の4種。いずれも子供たちが大好きなキューピーのマヨネーズやタルタルソースをふんだんに使ってつくる特製秋サケ簡単料理で、この4種メニューをショーカードとして量販店の店頭で広く提案、旬の秋サケの消費拡大につなげていく。
 

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水産レポート > 漁模様 オ海建マス 今年も不漁か 各地スロー発進 2012/08/14 3:44 pm

オ海建マス 今年も不漁か


前半戦は各地でスロー発進


 オホーツク海の建マス漁は盛期の8月に入ってもなかなか漁が上向かず、各地とも珍しいほどのスローペースでの発進となっている。不漁年の年回りということもあって、豊漁年でまさかのブレーキとなった昨年に続いて3シーズン連続の不漁は避けたいところだが、11〜15日の間は親魚確保のための自主規制期間に入るため、お盆休み明けの来週後半からが実質的な勝負の時期となりそうだ。


 今期の建マスは、先週の暴風雨の影響から各地で流木の除去作業に追われる波乱の序盤に。加えて「過去にも稀」と言われるほど走りから漁が薄く、主力の斜網地区で1漁場当たり2、3百本、北部では「まだほとんど見えない」とも言われ、前年のわずか10分の1程度の状況。

 水温が低く沿岸に寄っていないというのも不振に影響している様子。薄漁に加えて在庫もなく浜値はキロ平均200円台後半が主体で早くも300円台をうかがう超高値を付ける。型は良く、1尾平均目廻りは1.6キロで1尾単価は400円台を回る勢いだが、「型が良いということは個体数は少ないということ」との懸念も。


 同じ年回りの2年前は休漁明け後に山を迎え、不漁年ながらも後半にいくらか盛り返す展開に。昨年は豊漁年ながら終始伸びずに大不振に終わったことで、再び好不漁年の逆転現象が起きている可能性が指摘される中だが、2シーズン前と同じ年回りなら今月後半が勝負。浜とすれば不漁年の年回りに加え顕著な薄漁ということもあり、好値でどこまで収益をカバーできるかが焦点になりそうだ。

 (2012.8.10号で配信)
 

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水産レポート > 漁法・道具 定置網と環境を守る!―中村技研工業の漁業用バルカンアンカー 2012/07/23 10:53 am

群を抜く強靭な固定力で定置網と環境を守る!

革命的「V型爪」の金錨

中村技研工業の漁業用「バルカンアンカー」シリーズ















 爆弾低気圧などの大シケから定置網を守る『最後の砦』となるのが施設の土台とも言うべきアンカー。金錨(いかり)の専門メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ中村技研工業(東京都足立区)は、独自技術で開発した「V型爪」により群を抜く強靭な固定力を誇る「バルカンアンカー」(V型アンカー)を製造・販売、「漁場と網を確実に守るアンカー」として多数のユーザーから高い評価を得ている。


土俵数百個分に匹敵 要所に設置してコスト抑制


 利益率の問題もあって金錨を製造する鉄工メーカーは年々減少、定置網や養殖施設の敷設に使われるアンカーも土俵で対応せざるを得ない場合も多いのが現状。ただ、一方で固定力が十分でないケースや土俵の値上がり、さらにビニール製の土俵が破損して中の残土が大量流出し、前浜の漁場環境や生態系に影響を与えるケースもあるなど難点も多い。本製品「バルカンアンカー」は従来にない固定力でこうした諸課題を全面的にクリアするものとして注目を集めている。


 主な特色としては
 1、特許技術となる「斜面効果」により、全体が土質へ深く貫入。移動、引き抜けがない
 2、1丁で数十〜数百個分の土俵に匹敵。土俵作成・設置にかかる時間、経費、労力を大幅に削減
 3、潮流や硬い底質で施工が困難とされた海域への網入れが可能
 4、設置、再設置が容易で網の保守点検と維持が図られる
 5、土俵崩壊による海底の荒廃を防止。生態系と前浜の環境を守る――などが挙げられ、数多くのメリットを実現。

 
 漁業用としてはユーザーの意向や前浜の環境に合せて、丸棒鋼製アンカーの「VRT型」(両爪タイプ)「VRS型」(片爪の標準タイプ)「VRW型」(強力なV型爪を左右に配置)と、軌道レール製アンカーの「VHS型」(レール製の大型)の計4種の型式を用意している。


 金錨を使うことで「いかにしてコストダウンを図り、かつ網と環境を守るか」が基本理念。同社では「すべての箇所に金錨を入れるのは現実的ではない。本製品をテンションのかかる要所に数個入れるだけで固定力は全然違ってくる。金錨を設置することでの経営コスト抑制と漁場保全を提案したい」と話す。


前浜の環境と生態系保全にも効果を発揮


 土俵を多く使わざるを得ない現状に対しても「土俵も数十キロから数トン単位へと大型化する傾向にあり、外側のビニールは破れにくいものを使うなど安価とは言えなくなってきている。大型化に伴い仮に破損した場合は大量の残土が漁場に流入することになり、生態系への影響も懸念される」と警鐘を鳴らす。同社では北海道、東北方面でアンカー製造の拠点メーカーを募集中。「コストを抑え、網と漁場を守るためにも本アンカーをぜひ使って欲しい」と呼びかけている。


問い合わせ先
<船舶・港湾・漁業・特殊アンカー開発製造>
有限会社 中村技研工業
〒120-0031 東京都足立区千住大川町34-8
TEL 03-3881-0561 FAX 03-3882-9858
URL http://www1.ttcn.ne.jp/~vulcan-anchor/index.html

 <「週刊サケ・マス通信」2012年2月17日号で配信>

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水産レポート > 研究 北海道総合研究機構水産研究本部 8月9日に札幌で成果発表会 2012/07/20 10:28 am

 野生魚サケに関する課題などサケ・マス関連多数紹介

 9日に札幌で成果発表会 道総研水産本部

 北海道総合研究機構水産研究本部主催の「平成24年度水産研究本部成果発表会」が8月9日、札幌市中央区のかでる2・7で開催される。独立行政法人への移行に伴い平成22年度から実施されているもので今年度で3回目の開催。道内各水試が行っている研究開発や成果を広く紹介するのが目的。参加無料。

 今年度は重点研究課題「北海道産サケ野生集団の評価と流域生態系の動植物に及ぼす影響の解明」として、サケ野生魚と周辺環境に関する共同研究課題について、さけます・内水面水試だけにとどまらず道内各関連研究機関を含めた8つの発表が行われるなど、サケ・マス関連の研究成果が多数紹介される。

 このほかサケ・マス関係では、網走水試の「食の宝物サケ―脱血処理による道産サケの高品質化―」、さけます・内水面水試の「自然の力を借りて増やす―サクラマスの自然再生産資源の造成研究」「薬を使わず、病気を治す―金属イオンを利用した魚病防除技術の開発」の3本が口頭発表で、さけます・内水面水試の「サケ稚魚の地域差を調べる―系統群が異なるサケの種苗性に関する研究」などがポスター発表として紹介される。
 
 【問い合わせ先】
 水産研究本部企画調整部企画課
 TEL0135-23-8705 FAX0135-23-8720

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水産レポート > 研究 <速報>今期全道秋サケ来遊3852万尾と予測 2012/07/03 11:21 am

 今期全道秋サケ来遊3852万尾と予測

 道総研さけます・内水面水試は7月2日に札幌市内で開かれた道連合海区漁業調整委員会の中で今年の全道秋サケ来遊資源の動向について説明を行い、今期の来遊予測値を全道3852万尾と発表した。

 昨シーズンに次いで本年も厳しい資源動向に

 前年実績を100万尾、3%上回る数値ながら過去10カ年では前年に次ぐ低水準となり、再び4000万尾割れと今シーズンも厳しい来遊が予想されている。

 
 海区別には、オホーツク海区が前年実績をやや下回るものの1900万尾と引き続き高位の来遊を予測。日本海区についても276万尾と前年を8%上回り、一時の落ち込みから回復傾向が続く見通し。

 これに対して、根室海区が前年比2割増の886万尾、えりも以東海区が約1割増の370万尾、えりも以西海区も1割増の420万尾と総じて前年実績を上回る数値が予想されているものの、昨シーズンが極端な不振に終わっていたことで今年についても厳しい来遊動向が予測されている。


 年齢別では、平成20年生まれの4年魚が前年を8%下回る2092万尾、21年生まれの5年魚は同比24%上回る1451万尾と予測した。

 (本記事は7月6日号の週刊サケ・マス通信本誌で詳細を解説します)

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水産レポート > 系統団体 全道漁協組合長会50周年で各種記念行事 2012/06/22 10:53 am

 全道漁協組合長会50周年で各種記念行事

 ラジオでの周知活動や韓国での情報交換など


 全道漁協組合長会議が節目となる50周年を迎えたことに伴い、6月21日には札幌市で記念式典、記念祝賀会を挙行。合せてこれを記念した様々な記念事業が行われることとなっている。

 
 今月7日には道女性連が毎年実施している植樹活動に合せて、当別町の道民の森で50周年の記念植樹を実施。来月7日からはSTVラジオで週に一度・土曜日の午後5時35分から、漁業について国民の理解を深めてもらう広報活動を展開。計10回(番組枠5分間)の予定で地区組合長会会長が順番に出演、TPP問題や有害生物による被害、食の安全安心対策など漁政対策について訴え、道民に理解を深めてもらう。

 
 さらに同じく来月下旬には、貿易に関する海外との情報・意見交換活動として韓国水産関係者と現地で水産物貿易に関する意見交換を行う。系統団体長、地区組合長会会長、水貿協委員長らが2班に分かれて現地へと赴く。

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