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サケ・マス通信ブログ - 漁模様のエントリ

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水産レポート > 漁模様 カラフトマス 不漁年並みの極端な不振 2011/09/16 11:00 am

カラフトマス 不漁年並み極端な不振

前年比14%減の463万尾

道連合海区漁業調整委員会 8月末漁獲速報

道連合海区漁業調整委員会が集計した8月31日現在のカラフトマス沿岸漁獲速報によると、同日現在の累計漁獲尾数はオホーツク海区の435万尾を主体に全道合計463万3500尾となり、前年同期の538万5700尾に比べて14%、75万尾ほど下回っている。

同じ豊漁年だった一昨年同期は約900万尾の水揚げとなっており、これに比べるとほぼ2分の1の極端な不振。近年ではやや多いシーズンとなったものの不漁年だった昨年実績をも1割強下回る水準にとどまっており、9月上旬はすでに切れ気味となっていたことで今後の上乗せが期待できない時期に入ったことで、豊漁年ながら不漁年並みの大不振で終わりそうな様相だ。

今期の建マス漁は序盤の7月後半〜8月上旬にかけて不漁年だった前年実績は上回るペースで推移してきたものの、豊漁年にしてはやや物足りない印象のまま親魚確保に伴う休漁期間を挟んで8月盆明けの盛漁期へ突入。
しかし、期待されたような伸びはなく、例年のような大きな漁獲の山もないまま終盤を迎えている。














8月末現在の道内漁獲状況は表==の通り。
平均目回りは豊漁年の年回りを反映して1.49キロと、前年の不漁年の1.55キロを下回りやや小ぶり。
浜値は薄漁に伴い漁期を通して高値で推移し、不漁が確定的となった8月最終週には良品1等で310円台に乗せるなど高騰している。

(週刊サケ・マス通信 2011.09/09配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 宮城秋サケ来遊予測 前年を6割上回る290万尾 2011/09/06 3:30 pm

宮城県の今期秋サケ来遊予想尾数

前年を6割上回る290万尾

宮城県水産技術総合センター内水面水試はこのほど、今年度の県内秋サケ来遊予測尾数を前年実績を6割ほど上回る290万尾前後になると予想した。

主群となる4年魚(平成19年級群)は昨年、高水温の影響を受けたものの3年魚での来遊が平年並みとなったことから今期も平年並みもしくはやや上回る可能性があるが、5年魚については昨年4年魚での来遊が少なかったため、今期も低調になると想定されている。





















予測は直近5ヵ年の回帰年級群の年齢別平均回帰率と放流尾数から推定する「平均回帰率法」と、2〜6年魚の優良種苗割合と回帰率の相関から推定する「優良種苗相関法」により算定。
優良種苗の割合と回帰率に高い相関があることが分かったため、後者については新たな予測法として検討されているもの。


同県の秋サケ来遊は平成13年以降200万尾前後の高い水準で推移し、特に平成20、21年は2年連続で300万尾を超えて史上最高を記録。
しかし、昨年は北海道太平洋側、岩手県と同様に期待されたほどの伸びがみられず、好漁となった前年実績を約4割下回る185万尾の来遊にとどまった。


回帰時の海況については、親潮第二分枝が三陸沿岸へ張り出すと予報されており、来遊が妨げられることはないと予想。
このほか、震災の影響に伴い、定置網などによる漁獲圧が低下することから、河川そ上数が増大するとも予想されている。


(週刊サケ・マス通信 2011.09/06配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 オホーツクサーモン 記録的不漁が確定的に 2011/09/02 12:00 pm

オ海建マス記録的不漁が確定的に

今年は確か「豊漁年」だったはず・・また入れ替わったの?


8月末で6千トン台の水揚げにとどまる

浜値も記録的高値 1等良品310円台に乗せる













8月後半の盛り返しが期待されていたオホーツク海の建マス(オホーツクサーモン)水揚げが、大きな漁の山を迎えることなく収束に向かっている。
主力の網走管内では8月最終の今週に入ってすでに日産合計100トンを下回るまでに数量を減らしており、道漁連北見支店の8月末時点の集計は概算で6100トンと不漁年だった前年同期の7700トンをも下回る厳しい情勢。


近年では平成15年に豊漁年と不漁年が入れ替わったが、再び入れ替わったような不漁ペースで推移しており、これ以降時期的にも大きく増加する見通しにないことから豊漁年の年回りながら近年では平成18年並みの記録的な不振で終わりそうだ。



今期の建マス漁は盛漁期の8月に入ってから終始低調なペースで推移。

それでも不漁年の年回りとなった前年同期に比べれば多い水準で、浜では「豊漁年にしてはやや物足りない」といったムードも。
長らく大きなシケがなく、川水の流入の少なさなどが不調の要因ではとも指摘されていた。
しかし、勝負と見られた親魚確保の休漁を挟んだ盆明け再開初日も、網走管内合計で日産700トン台と豊漁年の年回りにしては異例に少ない水準にとどまり、その後も1000トン超えがみられないまま徐々にボリュームを落とし、ここ数日は薄漁のために網起しを休む漁場も出てきたためさらに水揚げ数量は減り、すでに終盤の様相となっている。
(続きは週刊サケ・マス通信誌面でお読み下さい)





(週刊サケ・マス通信 2011.09/02配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 岩手県の平成23年秋サケ来遊予測 前年並みの602万尾、約2万トン 2011/08/22 1:30 pm

岩手県 平成23年度秋サケ来遊予測

前年並みの602万尾、約2万トン


年齢組成は3、4歳魚主体か



岩手県水産技術センターはこのほど、今年度の岩手県秋サケ回帰予報を発表した。

これによると今期の回帰水準は前年をやや上回る602万尾、約2万トンと推定、増殖技術が確立された近代以降では最も少ない水準に落ち込んだ前年並みの厳しい来遊を予測した。

来遊盛期は例年同様の11月下旬が中心となる見通し。
昨年の同県の秋サケ回帰数量は563万尾、1万9000トン。
約900万尾、3万トンの実績だった一昨年に比べてわずか6割の水準で、ここ10年ほどは1000万尾水準、少ない年でも700万尾台、重量換算で3万?前後のレベルを維持してきたが、一気に落ち込んだ形となっていた。

予測はシブリング法を用いて行われ、年齢組成では前年よりも3、4歳魚が多くなり、5歳魚が少なくなると予測されている。
回帰尾数の地区別割合は放流稚魚の割合などから、県北部が24%、県央部が42〜43%、県南部が33〜34%となっている。

このほか、東日本大震災に伴い県内の定置網にも甚大な被害が生じていることから、サケの河川そ上が多くなり捕獲採卵に悪影響を与える可能性があるとして注意を呼びかけている。



(週刊サケ・マス通信 2011.08/19配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 道内秋サケ漁 えりも以東、以西渡島で漁期当初に休漁措置 2011/08/19 12:30 pm

秋サケ解禁4日ずれ込み
十勝・日高で28日から




えりも以東、以西渡島で漁期当初に自主規制措置


今期秋サケ漁解禁を前に親魚確保に伴う各地区の自主規制措置の内容が決まった。

漁期当初から実施するのは、漁期を通して親魚の不足が予測されている東部地区(釧路〜根室の太平洋側エリア)を抱えるえりも以東海区全域と、前期群の不足が想定されているえりも以西海区の噴火湾〜道南地区(渡島エリア)で、えりも以東海区は初、渡島地区は昨年に続きこれで3年連続の休漁措置。

日高地区を除くえりも以東海区の免許上の操業始期は今月24日で、例年道内の先陣を切って水揚げ開始となるが、自主規制に伴い今シーズンは28日の十勝〜日高地区が最も早い網入れとなり、初水揚げが4日間ずれ込む形となる。

えりも以東海区の自主規制措置は、このほど開催された「えりも以東海区さけ定置漁業等調整協議会」の中で決定したもの。
同海区のうち特に東部地区は厳しい来遊予測により前中後期いずれの時期もそ上親魚が必要量を大きく下回る可能性が示されており、必要量が確保できる見通しの西部地区(十勝〜日高庶野エリア)も足並みを揃えた形。

実施内容は、根室地区(歯舞、落石、根室の3単協)および釧路地区(浜中〜白糠の7単協)の陸網で8日間、沖網で5日間、十勝地区(大津、大樹、広尾の3単協)の陸網で4日間、沖網で3日間、日高地区(えりも漁協)の陸網で1日間、沖網で3日間、それぞれ網入れを遅らせ、親魚確保の充足を図る。
沖網の規制は3日間の格差是正措置が含まれる。
これにより、操業始期は根室、釧路地区の陸網で9月1日、沖網で同2日から、十勝地区の陸網で8月28日、沖網で同31日から、日高地区の陸網で8月28日、沖網で9月3日からとなる。
実施後の親魚捕獲状況などをみて、さらに対応が必要と判断される場合は新たな規制措置について検討する。

一方、渡島地区は前年度と同様の取り決めで、9月1〜7日までの7日間自主規制を行う。胴網設置は4日以降、垣網設置は8日以降とし、小定置業者は期間中の垣網を撤去、大型定置については期間中のサケ漁獲高の3割を増殖負担金として拠出する。




(週刊サケ・マス通信 2011.08/19配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 復興方針まとまる東北沿岸部漁協 秋までの操業再開目指す 2011/06/10 12:30 pm

東北沿岸部漁協 復興方針まとまる


定置、カキ養殖など、秋までの操業再開目指す


漁船や資材の共同利用を「復興」の軸に掲げ


東日本大震災からちょうど3ヵ月。被災した東北沿岸部各地漁協などでは漁業の復興方針がまとまりつつあり、軸となる定置漁業や主力のカキ、ワカメなど養殖業で秋ごろまでの操業再開を目標に準備を進めたいとする地区が多い。

各地ともに(1)漁船や網など資材類の共同利用(2)出荷に欠かせない製氷施設の整備もしくは供給体制の構築―を再開への2大方針に掲げており、そのため単協の自己資金や借り入れ、補助金を駆使するなどしして必要最低限生産できる体制を整えたい意向だ。
生産者にとっては「まずは収入を得なければ」との思いも強い。

岩手県内では宮古市北部の下閉伊郡小本浜漁協で各地の先陣を切って5月末から定置網漁を再開させたほか、宮城県女川で今月末から、その他地区でも漁場に堆積するがれき撤去を進め、準備が整い次第定置網を敷設する。

この時期から秋口にかけてはマグロやブリなどがねらいで、10月以降からは主力の秋サケ本番時期を迎える。
もちろん課題は山積状態で、大部分が被災し使えなくなった漁協関連施設の整備をどうするのか、大きく地盤沈下した漁港沿岸部でどうやって今後の生産体制を維持していくのかなど、依然として高いハードルも残っている。


宮城 養殖銀ザケ
稚魚8割が無事 再開へ6割以上が意欲

宮城県特産の養殖銀ザケの操業再開に向けては、県漁協や取り扱いメーカーなどで組織する「宮城県養殖銀ざけ懇談会」内で6割を超える業者が再開に意欲的で、来シーズンの出荷再開に向けて何とか準備が進められそうな情勢だ。

本来なら今時期が出荷のピークに差し掛かる時期だが、海中飼育していた出荷目前の成魚は津波により施設ごと流出。
ただ、幸いにも来年出荷用の稚魚の多くが内陸山間部で中間飼育されているために難を逃れ、8割方の無事が確認されている。
再開に向けて種苗の面では問題ないが、稚魚を海中飼育に移さなければならいリミットは11月で、それまでにいけす網などの施設や漁船を整備しなければならない。

県漁協では「いけすを組むための鉄パイプをつくっている鉄工所や出荷先の加工メーカーなど関連業者の全てが被災しているため、稚魚の多くが残ってはいても再開初年度は数量的に多くはできないと思われる。今秋から来春にかけては給餌作業が主となるため小型船でも対応可能だが、漁協施設の大部分も被災し情勢は本当に厳しい」と話している。

(週刊サケ・マス通信 2011.06/10配信号に掲載)


<関連記事>復興へ! 宮城の養ギン今秋から再開(サケ・マスtopics)

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水産レポート > 漁模様 知床半島南北を挟んでサクラマスが好漁 2011/05/27 1:00 pm

北海道内沿岸 春定置網漁

知床半島南北を挟みサクラマス好漁




北海道内沿岸の春定置網漁は、5月大型連休前後から太平洋側の日高、釧路管内などで徐々に本格化の兆しをみせているが、オホーツク海側の知床方面ではサクラマスが好漁になっている。

知床半島を挟み南側に位置する羅臼漁協では現在3カ統が操業しており、1カ統当たりサクラ1000本程度が水揚げされている。
同地区の春定置は昨年、一昨年と連続して好漁に恵まれており、3年連続の豊漁の期待が高まっている。

丸モ田中漁業の田中英輔取締役は「トキは現在20〜30本ほどだが、以前に比べると良いペースで価格もまずまず。サクラは本数が多い分やや安い」と話す。

一方、知床北側の斜里第一漁協も多い日でサクラ7000本の好漁に沸いている。

(週刊サケ・マス通信 2011.05/27配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 日ロサケ・マス交渉妥結 異例の短期決着に 2011/04/08 12:30 pm

日本200カイリ水域内サケ・マス流網漁

日ロサケ・マス交渉が妥結へ

異例の短期決着 震災余波で着業隻数減少か

マス13%減2394トン サケ前年同量300トン


ロシア・モスクワで行われていた今期シーズンの日本200カイリ水域内ロシア系サケ・マス漁の操業条件などを決める政府間交渉「日ロ漁業合同委員会第27回会議」(日ロサケ・マス交渉)がこのほど妥結した。
決定した漁獲枠はカラフトマスが前年比13%減の2394トン(前年実績2755トン)、シロザケが前年同量の300トンの合計2694トン。


漁業協力費 キロ単価は前年据え置きで決定

日本側からロシア側に支払われる漁業協力費、いわゆる入漁料は3億3900〜3億9100万円の範囲(前年3億8500万円〜4億4300万円)で、前年に比べて下限で4600万円、上限で5200万円の減額。
単価は前年同額のキロ当たり145円となっており、実質的な協力費は漁獲実績に単価を乗じて決定される。前年の支払い実績は4億1400万円。このほか、漁業分野における科学技術協力計画などが採択された。
ロシア側からはフォーミンA.V. ロシア連邦漁業庁副長官を団長とする代表団が出席。
日本側は東日本大震災の対応などから今年度の交渉では代表団派遣が見送られ、政府側代表を宮川学・在ロシア日本国大使館公使が務めたほか、外務省、水産庁、道庁および関連団体の関係者らが出席。

交渉期間についても3月30日から4月1日までの3日間と異例の短期間での決着となった。
来週末からの出漁が予定されている小型サケ・マス流網船だが、震災の余波で着業隻数の減少が見込まれている。

今回の交渉では、前年の条件に比べて漁獲量総枠が1割強の減少となったものの、キロ単価が据え置かれていることもあり、資源の回復傾向を理由に3年ぶりの増枠となった昨シーズンと実質的に同内容の妥結結果に落ち着いた形。


操業条件などについては継続して協議

なお、ロシア水域内での操業条件などについては継続して協議される。昨年の交渉では日本200カイリ水域内と同様、資源の回復傾向に伴い漁獲枠が前年比2割増と3年ぶりの増枠となったほか、入漁料についても単価が3円ほど引き下げられるなど日本側の要望が概ね受け入れられている。

(週刊サケ・マス通信 2011.04/08配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 日ロサケ・マス交渉開始 震災余波で早期決着目指す 2011/04/01 5:00 pm

日ロサケ・マス交渉スタート

4月1日までの予定

漁獲枠維持、入漁料引き下げ引き下げ焦点に


今年度のロシア200海里水域内日本漁船によるロシア系サケ・マスの操業条件を決める政府間交渉「日ロ漁業合同委員会第27回会議」(日ロサケ・マス交渉)が3月30日にモスクワで始まった。

交渉はきょう4月1日までの予定で、東日本大震災の対応に伴い異例の短期日程となったほか、政府側代表を宮川学・在ロシア日本国大使館公使が務めるなど、代表団は今回派遣が見送られている。

昨年は資源好転を理由に漁獲割当量が3年ぶりに増枠され、シロザケ、ベニなど合計8447トンと前年比23%増で妥結。
入漁料もキロ4〜2円引き下げられ、日本側の要望が概ね受け入れられて決着。
本年は震災で出漁できない漁船が多くなる見通しもあって厳しい操業が予想されるため、昨年に続き漁獲枠の維持、入漁料の引き下げが焦点になるものとみられる。

(週刊サケ・マス通信 2011.04/01配信号に掲載)
※関連リンク
「日ロ漁業合同委員会 第27回 会議」の結果(水産庁プレスリリース 2010.04/01)

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水産レポート > 漁模様 平成22年全道秋サケ最終漁獲実績 不振の20年を下回る 2011/01/12 7:30 pm

3,648万尾で過去10ヵ年最低に

平成22年全道秋サケ最終漁獲実績

不振の平成20年を下回る



道連合海区漁業調整委員会が集計した平成22年度全道秋サケ漁獲実績(12月25日現在・最終)が6日に発表された。
これによると最終実績は漁獲尾数で3648万1346尾、漁獲金額で437億3796万円となり、前年実績に比べて尾数で20%、金額で17%、それぞれ下回った。

高位来遊時代に入った平成以降でみると、漁獲尾数では今期同様に漁期当初高水温の影響を受けた平成12年の3109万尾に次ぐ低い水準で、不漁感の著しかった2シーズン前の平成20年実績の3655万尾にもわずかながら届かず、近年の最低水準に落ち込んだ。
厳しい水揚げ動向の一方で漁獲金額もさほどの伸びはなく、全道400億円台は確保したものの平成17年以降では最も少ない437億円にとどまった=下にグラフ=。





















漁獲金額は437億円H17年以降で最少


今シーズンの全道秋サケ漁は、8月末から9月半ばにかけての漁期当初は異常高水温の余波もあって水揚げは近年にない低調な推移に。
9月末に入って一気に上向きに転じたことで序盤の不振を取り戻すペースが期待されたが、10月半ばを待たずに根室・太平洋側を主体に漁が切れ始め、2年前の平成20年シーズンを彷彿させるような厳しい操業を強いられるなど、好調な水揚げに沸いた網走以北のオホーツク海エリア、日本海など一部地区を除いて極度の不振のまま切り上げへ。

後期主体となる道南エリアも11月以降期待に反して水揚げが伸びず、最終的には平成20年シーズンを若干下回る近年最低水準に落ち着く格好となった。
漁獲尾数は4000万尾を大きく下回り、2年前の平成20年と同レベルの近年では最も低い水準に。ただ、地区別の漁獲格差が大きいことに加えて金額ベースでは同年と比べて約80億円も少なくなるなど、不振となった根室、太平洋サイドを主体に内容的には2年前よりも情勢は厳しい。

大きな在庫を抱えたままでのシーズン・インとなったイクラの厳しい消流環境や長引く不況など、消費動向が強く影響し漁が少ない一方で浜値は2年前のような高騰には至らず、比較的冷静な相場が形成されたことで全道実績はそれまでの4年連続の500億円台に大きく及ばずに437億円止まりに。今期は急速に進んだ円高に伴う悪環境にあったものの、世界的に引き合いの強い冷凍ドレス製品の中国輸出にも支えられた形。
平成13〜15年シーズンのような300億円台に落ち込むような事態には至らなかったが、総水揚げ金額は平成18年の597億円をピークにこれで4年連続での下落となった。1尾当りの平均単価は1200円で前年に比べて約50円高かった。

(週刊サケ・マス通信 2011.01/07配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 オホーツク海除き全般に4年魚来遊低調に 2010年北海道秋サケ来遊動向 2010/12/24 11:30 am

2010年北海道秋サケ来遊動向を解説

さけます・内水面水試が見解

北海道定置漁業協会 30周年記念フォーラム

オホーツク海除き全般に4年魚の来遊低調に



15日に札幌市で行われた北海道定置漁業協会主催の30周年記念フォーラムの中で、道総研さけます・内水面水試が「平成22年度の道内秋サケ来遊の特徴的な事象・知見について」と題して、これまでの解析結果などに基づく今期秋サケの来遊動向について見解を発表した。

発表に立ったさけます資源部の宮腰靖之主査はこの中で、本年は近年では平成20年に次いで少ない来遊となっていることを報告したほか、オホーツク海を除いて4年魚の回帰が全般に低調となったことが当初予測を大きく下回る要因となっている点などを指摘。
また、原因はまだはっきりしないものの、根室やえりも以東海区でここ数年、一年おきに4年魚が少なくなる来遊パターンがみられ、年級別では3年魚から4年魚への移行時の予測が非常に難しくなっていることなどを報告した。

今期の道内秋サケ来遊数は12月10日現在で3967万尾(沿岸漁獲3648万尾、河川捕獲319万尾)で、当初予測値および前年実績に比べていずれも約2割少ない状況となっている。
全体に4年魚の来遊が少なく2000万尾に届かなかった一昨年に近いパターンで、近年ではその平成20年に次ぐ下から2番目に少ない来遊となった。
地域別には、オホーツク海区が2166万尾(前年実績比111%・予測比93%)、根室海区が702万尾(同比66%・62%)、えりも以東海区が442万尾(同比57%・73%)、えりも以西海区が467万尾(同比56%・65%)、日本海区が187万尾(同比90%・80%)の内訳で、オ海のみ前年実績を上回り、他の4海区はいずれも前年実績、予測ともに下回る結果となった。

日本海は若齢魚が増加傾向
来年以降の復調に期待


オホーツク海は昨年、記録的な3年魚の来遊となったが4年魚の回帰はそこまで多くなく、5年魚が今期の来遊を支える形となった。
根室、えりも以東は4年魚が非常に少なく、原因は分かっていないものの両海区はここ数年、1年おきに4年魚が不漁となるパターンが続いている。
特にえりも以東海区の今期4年魚は、近年では少なかった1995年級群の来遊パターンに似ており、これと同じパターンになれば来年の5年魚についてもかなり厳しい状況が予想される。
日本海区はここ数年非常に少ない水準が続いているが、若年魚が多くなるとその後資源が回復する傾向がある。今期は3年魚が復調傾向をたどっており、今後の資源回復が期待される。
また、今期は漁期当初の異常高水温による来遊の遅れが指摘されたが、前年に比べオ海や日本海方面ではその傾向が見て取れたものの、その他地区については水温よりも全般的に資源が伸びなかった側面のほうが強かったとした。


道定置協会が創立30周年記念し札幌でフォーラム(関連記事 サケマスtopics)

(週刊サケ・マス通信 2010.12/24配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 全道秋サケ漁獲金額 ようやく400億円を突破 2010/11/16 3:00 pm

えりも以西、金額で
前年の6割まで復調


道連合海区漁業調整委員会 集計

全道秋サケ漁獲金額 ようやく400億円を突破


道連合海区漁業調整委員会が集計した全道秋サケ漁獲速報によると、11月10日現在で漁獲尾数3500万尾、漁獲金額417億円となった。

前年同期に比べて尾数、金額ともに2割減少。11月上旬分で約500万尾、60億円を上乗せ、旬別で各海区ともにわずかながら前年同期を上回る水揚げとなり、浜値も高値推移となったことでやや前年実績との差を縮めた形。

ただ、累計で前年を上回るのは好漁となったオホーツク海中・西部と日本海中部の3地区のみで、太平洋側を主体とした厳しい動向に変化はない。
後期資源に最後の期待が持たれるえりも以西は好値に支えられ金額ベースで前年の6割まで復調。
そのほか金額ベース・前年同月比でえりも以東は58・6%、根室が67・2%などとなっている。
























(週刊サケ・マス通信2010.11/16配信号掲載)

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水産レポート > 漁模様 北海道秋サケ定置網漁水揚げ 網走漁協が単協別で初の首位に 2010/11/09 8:30 pm

道内漁協 秋サケ定置網漁水揚げベスト20

網走漁協が単協別で初の首位に


オホーツク網走以北は記録更新も

明暗分かれる特異な年…

















網走漁協のサケ水揚げの様子(10月21日)





11月8日までの今期・北海道の秋サケ定置網漁実績を単協別に集計すると、網走漁協が1万7000トン台で首位に立ち、また漁期最終を待たずして同漁協としての過去最高水揚げを記録した。
「特異な年」の印象が強い今期の秋サケ定置網漁は、地域別に大きく明暗が分かれ、網走以北のオホーツク方面では過去最高レベルの水揚げを記録する一方で、根室および太平洋側が極端な不漁に見舞われている。全道水揚げも11万7000トン(11月8日)と、前年同期に対し2割少ない水準だ。





















網走漁協の累計水揚げ実績(11月8日現在)は1万7000トン台で、平成15、16年シーズンの最終1万6000トン台をすでに大幅に上回っており、単協別で初の首位の座を確実とした。

2位には昨年首位の斜里第一漁協が入り、序盤の高水温の影響を受け伸び悩んだものの高い生産力を堅持。
3位は羅臼漁協で、斜里第一同様に前年実績から大幅なダウンを余儀なくされたもののベストスリー圏内を死守。
以下4位に前年比倍増の常呂漁協、5位に上位常連の標津漁協、6位には厳しい操業となったウトロ漁協が入り、知床をまたいだ「根北エリア」が例年通り、上位を占めている。

太平洋側の漁協では、えりも漁協が7位に入ったが、不振の大津漁協、白糠漁協、大樹漁協などが順位を下げた。

(週刊サケ・マス通信 2010. 11/09配信号に掲載)

全道秋サケ漁獲最終数量は12万トン前半か(関連記事・サケマスtopics)

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水産レポート > 漁模様 秋サケ漁 前年3割り増しの水揚げで浜に活気 雄武漁協 2010/10/23 9:30 am

前年3割り増しの
水揚げで浜に活気


雄武漁協

オホーツク海側網走以北で秋サケ漁好ペース

















精力的な水揚げが続く雄武漁協の秋サケ漁(19日元稲府漁港 写真上下とも)



今年度の道内秋サケ定置網漁は、オホーツク海側網走以北の各単協で高水準の水揚げを記録更新中だ。こうした中、雄武漁協(片川隆市組合長)では10月19日までの水揚げ累計数量が2600トンを超え、前年に比べて3割増の好調なペースを持続している。

19日は、雄武、元稲府、沢木、幌内の町内4漁港・定置8カ統で合計28トンを水揚げ。例年、メジカの比率が徐々に増えてくる今時期に逆に漁が切れることが多いが、今シーズンは連日、一定のペースで漁がはかどっているという。
同漁協の横内敏男・サケ定置部会長は「今期のサケはブナの割合が非常に高いのが特徴。これには様々な要因が考えられるが、増殖事業の取り組みが何らかの形で表れてきているのではないかと思う」と話している。


「船上活締め鮭」も
予定生産数量を無事にクリア


「お取り寄せ商品」として定番化

今シーズンの好漁に支えられて、同漁協で秋サケの付加価値対策として取り組んでいる「船上活締め」も今期の予定生産量を無事にクリア、16日で完了した。

船上活締めサケは、漁獲された秋サケのうちAブナを基準に実施。今期はサケ漁開始時から同漁協定置8カ統が持ち回りで日量100本を確保した。
船で活締めされた秋サケは、主にスキンレス加工を施し生食用のフィレ(350グラム×2枚)として製品化。仕向け先の生活クラブに供給され、お取り寄せ商品として全国から注文を受けている。
雄武ブランドの「船上活締め鮭」が生活クラブのお取り寄せ商品に選ばれて今年で4シーズン目。刺身はもちろん、マリネやホイル焼きなどさまざなレシピで楽しめる魅力が受けて定番商品化を果たした。

同漁協流通加工部の大美光弘部長は「雄武の活締めサケは、身色がきれいな上、食べ飽きないさっぱりとした味わいが好評で、今年は札幌のホテルでも採用された。また、生食用のフィレ以外ではスモークサーモンなどの加工品も生まれており、これからも販路拡大に取り組んでいきたい」と話している。

(週刊サケ・マス通信2010.10/22配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 岩手県秋サケ 数量、金額ともに前年対比約6割まで復調 2010/10/15 11:30 am

岩手県秋サケ 10日現在

数量、金額ともに
前年対比約6割まで復調



岩手県農林水産部が集計した秋サケ漁獲速報によると、10日現在の同県水揚げ実績は漁獲尾数で14万6000尾、重量で465トンとなった。
前年同期比4割の減少で過去5ヵ年の走りとしては最も少ない水準にとどまっているものの、徐々にペースアップしており、前年との格差を少しずつ詰めている。薄い漁の一方で単価もやや伸び悩み気味で、前年同期よりやや安値となる平均350円。地区別には県北の久慈がトップで約3万尾を水揚げしている。


宮城県の走りも前年比半減の低調発進

宮城エリアも走りは低調発進となっており、県がまとめた9月末現在の秋サケ漁獲実績は尾数で1万5000尾、重量で約50トンと前年同期に比べて半減。

主力の志津川、石巻地区を主体に水揚げが始まっているが、他地区と同様に近年異例のスロー発進となっている。平均キロ単価は303円で、前年同期の332円に比べて1割の安値を付けている。

(週刊サケ・マス通信 2010. 10/15配信号に掲載)

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