サケ・マス通信ブログ - 漁法・道具のエントリ
ヘッダーナビゲーション
現在のカテゴリー位置
水産レポート > 漁法・道具 クレハ合繊の「KF漁網糸」―大きな比重で吹かれに強く、優れた沈降力で網形状を維持 2013/04/12 9:13 am
=クレハ合繊の「KF漁網糸」=
大きな比重で吹かれに強く、優れた沈降力で網形状を維持
「シーガー」素材の高性能漁網糸
合成繊維素材・プラスチック加工大手のクレハ合繊(本社工場・栃木県)が製造販売する「KF漁網糸」に大きな注目が集まっている。釣り糸やマグロ延縄漁などで知られる「シーガー」と同じ素材を使った高性能漁網糸で、強い潮流やシケなどによる網の吹かれに強い製品として徐々に定置網漁業の現場に浸透している。
同社が提案するこの「KF漁網糸」は分子中にフッ素原子を含んだ高機能プラスチック糸で、フッ素樹脂の中では最高レベルの機械的強度や耐摩耗性を誇る。最も大きな特徴となるのがその大きな比重。他の素材に比べて比重がはるかに大きいため沈降力に優れており、網の位置が安定しやすいという大きな特性を持つ。
併せて潮流の影響も受けにくいため網の形状維持にも優れている。主に箱網部分、運動場、昇り部位などへの使用が効果的で、シケなどによる吹かれや強い水流の影響による網の変形を防ぎ、容積を一定に保つことで漁獲量のアップ、残存率向上などが期待できるとユーザーからの評価も高い。
柔軟性も高く箱網への使用で効果大
現在、漁網素材として多く使われているのはコスト面や一定の強力を持つ点などからポリエチレンが主流となっているが、同素材に比べて比重の高さとともに柔軟性でも大きくリード。網と魚の接触によるキズ発生の防止にも一役買う。また、基本的にほとんど水を吸わない素材のため長時間の網設置に伴う強度低下が少なく、耐光性が非常に高いため紫外線では劣化しにくいなど、長期使用に耐える高い品質維持能力も大きな特性の1つ。
同社では、全般的な経営コストを下げるためにも特に重要な箱網部分への使用を重点的に提案しているが「普及が進めばさらにボリュームディスカウントによるコストダウンが可能になってくる」として積極的な導入の検討を呼びかけている。
いわゆる「待ち網」となる定置網は自ら攻めて魚を獲ることが出来ない分、「網自体こそが最大の武器」とも言われる。近年の秋サケ来遊不振で太平洋側を中心に厳しい経営を強いられるが、少しでも漁獲の向上や経営改善につながる網の技術改良に関する情報は朗報。近年続くバクダン低気圧の発生で網の損傷や変形などのリスクが懸念される情勢にもあり、浜の改良網への期待は高い。
同社では通常漁獲時の比較や検討が難しいこと、さらなる改良を加えてより完成度を高めていくためにも生産者らユーザーからのアドバイスを積極的に受け入れ、産地サイドとの連携をより深めていきたい意向だ。
問い合わせはクレハ合繊本社・TEL0282−82−2111、または水産資材営業部TEL06−4795−8110まで。
(週刊サケ・マス通信2013.4.12日配信号に掲載)
大きな比重で吹かれに強く、優れた沈降力で網形状を維持
「シーガー」素材の高性能漁網糸
合成繊維素材・プラスチック加工大手のクレハ合繊(本社工場・栃木県)が製造販売する「KF漁網糸」に大きな注目が集まっている。釣り糸やマグロ延縄漁などで知られる「シーガー」と同じ素材を使った高性能漁網糸で、強い潮流やシケなどによる網の吹かれに強い製品として徐々に定置網漁業の現場に浸透している。
同社が提案するこの「KF漁網糸」は分子中にフッ素原子を含んだ高機能プラスチック糸で、フッ素樹脂の中では最高レベルの機械的強度や耐摩耗性を誇る。最も大きな特徴となるのがその大きな比重。他の素材に比べて比重がはるかに大きいため沈降力に優れており、網の位置が安定しやすいという大きな特性を持つ。
併せて潮流の影響も受けにくいため網の形状維持にも優れている。主に箱網部分、運動場、昇り部位などへの使用が効果的で、シケなどによる吹かれや強い水流の影響による網の変形を防ぎ、容積を一定に保つことで漁獲量のアップ、残存率向上などが期待できるとユーザーからの評価も高い。
柔軟性も高く箱網への使用で効果大
現在、漁網素材として多く使われているのはコスト面や一定の強力を持つ点などからポリエチレンが主流となっているが、同素材に比べて比重の高さとともに柔軟性でも大きくリード。網と魚の接触によるキズ発生の防止にも一役買う。また、基本的にほとんど水を吸わない素材のため長時間の網設置に伴う強度低下が少なく、耐光性が非常に高いため紫外線では劣化しにくいなど、長期使用に耐える高い品質維持能力も大きな特性の1つ。
同社では、全般的な経営コストを下げるためにも特に重要な箱網部分への使用を重点的に提案しているが「普及が進めばさらにボリュームディスカウントによるコストダウンが可能になってくる」として積極的な導入の検討を呼びかけている。
いわゆる「待ち網」となる定置網は自ら攻めて魚を獲ることが出来ない分、「網自体こそが最大の武器」とも言われる。近年の秋サケ来遊不振で太平洋側を中心に厳しい経営を強いられるが、少しでも漁獲の向上や経営改善につながる網の技術改良に関する情報は朗報。近年続くバクダン低気圧の発生で網の損傷や変形などのリスクが懸念される情勢にもあり、浜の改良網への期待は高い。
同社では通常漁獲時の比較や検討が難しいこと、さらなる改良を加えてより完成度を高めていくためにも生産者らユーザーからのアドバイスを積極的に受け入れ、産地サイドとの連携をより深めていきたい意向だ。
問い合わせはクレハ合繊本社・TEL0282−82−2111、または水産資材営業部TEL06−4795−8110まで。
(週刊サケ・マス通信2013.4.12日配信号に掲載)
このエントリーの情報
水産レポート > 漁法・道具 定置網と環境を守る!―中村技研工業の漁業用バルカンアンカー 2012/07/23 10:53 am
群を抜く強靭な固定力で定置網と環境を守る!
革命的「V型爪」の金錨
中村技研工業の漁業用「バルカンアンカー」シリーズ

爆弾低気圧などの大シケから定置網を守る『最後の砦』となるのが施設の土台とも言うべきアンカー。金錨(いかり)の専門メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ中村技研工業(東京都足立区)は、独自技術で開発した「V型爪」により群を抜く強靭な固定力を誇る「バルカンアンカー」(V型アンカー)を製造・販売、「漁場と網を確実に守るアンカー」として多数のユーザーから高い評価を得ている。
土俵数百個分に匹敵 要所に設置してコスト抑制
利益率の問題もあって金錨を製造する鉄工メーカーは年々減少、定置網や養殖施設の敷設に使われるアンカーも土俵で対応せざるを得ない場合も多いのが現状。ただ、一方で固定力が十分でないケースや土俵の値上がり、さらにビニール製の土俵が破損して中の残土が大量流出し、前浜の漁場環境や生態系に影響を与えるケースもあるなど難点も多い。本製品「バルカンアンカー」は従来にない固定力でこうした諸課題を全面的にクリアするものとして注目を集めている。
主な特色としては
1、特許技術となる「斜面効果」により、全体が土質へ深く貫入。移動、引き抜けがない
2、1丁で数十〜数百個分の土俵に匹敵。土俵作成・設置にかかる時間、経費、労力を大幅に削減
3、潮流や硬い底質で施工が困難とされた海域への網入れが可能
4、設置、再設置が容易で網の保守点検と維持が図られる
5、土俵崩壊による海底の荒廃を防止。生態系と前浜の環境を守る――などが挙げられ、数多くのメリットを実現。
漁業用としてはユーザーの意向や前浜の環境に合せて、丸棒鋼製アンカーの「VRT型」(両爪タイプ)「VRS型」(片爪の標準タイプ)「VRW型」(強力なV型爪を左右に配置)と、軌道レール製アンカーの「VHS型」(レール製の大型)の計4種の型式を用意している。
金錨を使うことで「いかにしてコストダウンを図り、かつ網と環境を守るか」が基本理念。同社では「すべての箇所に金錨を入れるのは現実的ではない。本製品をテンションのかかる要所に数個入れるだけで固定力は全然違ってくる。金錨を設置することでの経営コスト抑制と漁場保全を提案したい」と話す。
前浜の環境と生態系保全にも効果を発揮
土俵を多く使わざるを得ない現状に対しても「土俵も数十キロから数トン単位へと大型化する傾向にあり、外側のビニールは破れにくいものを使うなど安価とは言えなくなってきている。大型化に伴い仮に破損した場合は大量の残土が漁場に流入することになり、生態系への影響も懸念される」と警鐘を鳴らす。同社では北海道、東北方面でアンカー製造の拠点メーカーを募集中。「コストを抑え、網と漁場を守るためにも本アンカーをぜひ使って欲しい」と呼びかけている。
問い合わせ先
<船舶・港湾・漁業・特殊アンカー開発製造>
有限会社 中村技研工業
〒120-0031 東京都足立区千住大川町34-8
TEL 03-3881-0561 FAX 03-3882-9858
URL http://www1.ttcn.ne.jp/~vulcan-anchor/index.html
<「週刊サケ・マス通信」2012年2月17日号で配信>
革命的「V型爪」の金錨
中村技研工業の漁業用「バルカンアンカー」シリーズ

爆弾低気圧などの大シケから定置網を守る『最後の砦』となるのが施設の土台とも言うべきアンカー。金錨(いかり)の専門メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ中村技研工業(東京都足立区)は、独自技術で開発した「V型爪」により群を抜く強靭な固定力を誇る「バルカンアンカー」(V型アンカー)を製造・販売、「漁場と網を確実に守るアンカー」として多数のユーザーから高い評価を得ている。
土俵数百個分に匹敵 要所に設置してコスト抑制
利益率の問題もあって金錨を製造する鉄工メーカーは年々減少、定置網や養殖施設の敷設に使われるアンカーも土俵で対応せざるを得ない場合も多いのが現状。ただ、一方で固定力が十分でないケースや土俵の値上がり、さらにビニール製の土俵が破損して中の残土が大量流出し、前浜の漁場環境や生態系に影響を与えるケースもあるなど難点も多い。本製品「バルカンアンカー」は従来にない固定力でこうした諸課題を全面的にクリアするものとして注目を集めている。
主な特色としては
1、特許技術となる「斜面効果」により、全体が土質へ深く貫入。移動、引き抜けがない
2、1丁で数十〜数百個分の土俵に匹敵。土俵作成・設置にかかる時間、経費、労力を大幅に削減
3、潮流や硬い底質で施工が困難とされた海域への網入れが可能
4、設置、再設置が容易で網の保守点検と維持が図られる
5、土俵崩壊による海底の荒廃を防止。生態系と前浜の環境を守る――などが挙げられ、数多くのメリットを実現。
漁業用としてはユーザーの意向や前浜の環境に合せて、丸棒鋼製アンカーの「VRT型」(両爪タイプ)「VRS型」(片爪の標準タイプ)「VRW型」(強力なV型爪を左右に配置)と、軌道レール製アンカーの「VHS型」(レール製の大型)の計4種の型式を用意している。
金錨を使うことで「いかにしてコストダウンを図り、かつ網と環境を守るか」が基本理念。同社では「すべての箇所に金錨を入れるのは現実的ではない。本製品をテンションのかかる要所に数個入れるだけで固定力は全然違ってくる。金錨を設置することでの経営コスト抑制と漁場保全を提案したい」と話す。
前浜の環境と生態系保全にも効果を発揮
土俵を多く使わざるを得ない現状に対しても「土俵も数十キロから数トン単位へと大型化する傾向にあり、外側のビニールは破れにくいものを使うなど安価とは言えなくなってきている。大型化に伴い仮に破損した場合は大量の残土が漁場に流入することになり、生態系への影響も懸念される」と警鐘を鳴らす。同社では北海道、東北方面でアンカー製造の拠点メーカーを募集中。「コストを抑え、網と漁場を守るためにも本アンカーをぜひ使って欲しい」と呼びかけている。
問い合わせ先
<船舶・港湾・漁業・特殊アンカー開発製造>
有限会社 中村技研工業
〒120-0031 東京都足立区千住大川町34-8
TEL 03-3881-0561 FAX 03-3882-9858
URL http://www1.ttcn.ne.jp/~vulcan-anchor/index.html
<「週刊サケ・マス通信」2012年2月17日号で配信>
このエントリーの情報
水産レポート > 漁法・道具 船上での活締めに有効「サケ脱血装置」を開発 2011/06/06 8:30 am
道総研工業試験場らが「サケ脱血装置」を開発
船上での活締めに有効
技術移転フォーラムで実機紹介・講演も
釧路水試との共同開発
道総研工業試験場(札幌市)が主催する「技術移転フォーラム2011・成果発表会」が2日に札幌市内のホテルで開催され、この中で開発が進められてきた活締め用の「サケ脱血装置」=写真=が紹介され、情報システム部の多田辰実・研究主幹が講演した。
本機は、工試が釧路水試と共同で開発を進めてきたもので、品質向上や魚価アップを目指して各地でサケの「活締め」作業が行われ始めていることに着目、船の上の限られたスペースで効率的に活締め作業ができる装置の開発に取り組んでいる。
魚体のサイズの違いに対応でき、さらに装置内で魚が暴れることを防止し的確に脱血処理を行う構造が取られている。
本装置は重量25キロ、寸法L120mm×W430mm×H500mmのコンパクトサイズ。
試験では一尾18秒で処理
大きな特徴は、水から出したサケが暴れるのを防止して確実に脱血するために通電による麻痺技術を導入した点。
標識放流を行う際など水産の現場でこれまで取られてきた電気を使った技術を取り入れており、やや傾斜した右側から挿入された魚はローラーで左側までに押し込まれ、ここで電気が通されてすぐに沈静化する。
この半固定した状態でエラ付け根部分に刃物を押し付けて太い血管を切断。
この血管は左右4対流れており、このうちの1本を確実に刃物でヒットさせることで、オスやメスで違う魚体サイズにもある程度対応できる仕様となっており、魚体のばらつきによる失敗を防止している。
昨年秋に標津漁協の協力で行った試験では、1尾当たりにかかる時間は約18秒で処理した。サケの残血量もほとんどなく適正な脱血ができることを確認した。
今後は完全自動化の検討やコスト面の改善、耐久性、安全性の向上などに取り組み、道内企業と共同で実用装置の開発を行う予定。
(週刊サケ・マス通信 2011.06/03配信号に掲載)
船上での活締めに有効
技術移転フォーラムで実機紹介・講演も
釧路水試との共同開発

本機は、工試が釧路水試と共同で開発を進めてきたもので、品質向上や魚価アップを目指して各地でサケの「活締め」作業が行われ始めていることに着目、船の上の限られたスペースで効率的に活締め作業ができる装置の開発に取り組んでいる。
魚体のサイズの違いに対応でき、さらに装置内で魚が暴れることを防止し的確に脱血処理を行う構造が取られている。
本装置は重量25キロ、寸法L120mm×W430mm×H500mmのコンパクトサイズ。
試験では一尾18秒で処理
大きな特徴は、水から出したサケが暴れるのを防止して確実に脱血するために通電による麻痺技術を導入した点。
標識放流を行う際など水産の現場でこれまで取られてきた電気を使った技術を取り入れており、やや傾斜した右側から挿入された魚はローラーで左側までに押し込まれ、ここで電気が通されてすぐに沈静化する。
この半固定した状態でエラ付け根部分に刃物を押し付けて太い血管を切断。
この血管は左右4対流れており、このうちの1本を確実に刃物でヒットさせることで、オスやメスで違う魚体サイズにもある程度対応できる仕様となっており、魚体のばらつきによる失敗を防止している。
昨年秋に標津漁協の協力で行った試験では、1尾当たりにかかる時間は約18秒で処理した。サケの残血量もほとんどなく適正な脱血ができることを確認した。
今後は完全自動化の検討やコスト面の改善、耐久性、安全性の向上などに取り組み、道内企業と共同で実用装置の開発を行う予定。
(週刊サケ・マス通信 2011.06/03配信号に掲載)
このエントリーの情報
水産レポート > 漁法・道具 殺菌効果、鮮度保持に威力 スーパー活水器 オングストローム 2010/06/28 8:00 am
スーパー活水器MチューブÅ
オングストローム
増養殖業での成育促進に
漁船への設置で漁獲物の鮮度保持を
札幌市の恒誠産業・恒商
水産農業分野を中心に多数のユーザーを持つ「自然回帰活性液」などで知られる環境改善機器メーカーの恒誠産業(株)と関連会社・(株)恒商(札幌市中央区)の「スーパー活水器・MチューブÅ(オングストローム)」=写真右=が評判を呼んでいる。
特殊セラミックでマイナスイオンを連続発生
遠赤外線作用で、吸収しやすい活性水を生成
同器は、100%天然ミネラルを素材に開発された特殊セラミックを使用した活水器で、遠赤外線を放射すると同時に連続的にマイナスイオンを発生させるもの。
高い抗菌効果が期待できる一方、通過する水の分子構造を小さくすることで、通常水を体内に吸収されやすい活性(還元)水に生まれ変える特徴を持つ。水が通過する圧力が高いほど効果を発揮。
流速が早いほど内部で複雑な流水がつくられ、ナノバブルを発生させる仕組みで、同器を通過した水は一般細菌が大幅に減少し、マイナスイオンの多い「エネルギーの高い水」を生成。
こうして生まれ変わった活性水の雑菌繁殖抑制効果は4週間以上を誇る。基本的に水をろ過する構造ではないため、メンテナンスに関しても基本的には不要。
高い抗菌効果を発揮
鮮度品質保持に威力
水産業や食品加工の現場での活用法も多岐にわたり、海水を活性化することで増養殖業では成育の促進、漁船などに取り付けることで、漁獲物の鮮度保持に効果的。
食品加工場ではマイナスイオンの効果により場内の悪臭などの環境改善が期待できる。
同器を通過した水は表面張力が小さくなるため、汚れの隙間にも入り込み洗浄力を高める作用もあるため、洗剤使用量を抑えるなど清掃用としての活用法も。
このほか農畜産分野での生産物の品質向上、飲食業や一般家庭向けなど水を使う場所すべてに活用が可能。ユーザーからは「製品の仕上がりが良くなった」「工場内の臭いが驚くほどなくなった」(食品加工場)や「床のぬめりがなくなり、掃除が楽になった」(温泉施設)などの声が寄せられている。
なお同器仕様は、全長:860mm(本体680mm)、直径:200mm、口径25mm、6000L/毎時、材質:ステンレス。
本品に関する問い合わせは、恒誠産業株式会社・株式会社恒商まで。住所=札幌市中央区南1条西7丁目1番フクダビル4F TEL011−271−6621 FAX011−241−1654
オングストローム
増養殖業での成育促進に
漁船への設置で漁獲物の鮮度保持を
札幌市の恒誠産業・恒商
水産農業分野を中心に多数のユーザーを持つ「自然回帰活性液」などで知られる環境改善機器メーカーの恒誠産業(株)と関連会社・(株)恒商(札幌市中央区)の「スーパー活水器・MチューブÅ(オングストローム)」=写真右=が評判を呼んでいる。

特殊セラミックでマイナスイオンを連続発生
遠赤外線作用で、吸収しやすい活性水を生成
同器は、100%天然ミネラルを素材に開発された特殊セラミックを使用した活水器で、遠赤外線を放射すると同時に連続的にマイナスイオンを発生させるもの。
高い抗菌効果が期待できる一方、通過する水の分子構造を小さくすることで、通常水を体内に吸収されやすい活性(還元)水に生まれ変える特徴を持つ。水が通過する圧力が高いほど効果を発揮。
流速が早いほど内部で複雑な流水がつくられ、ナノバブルを発生させる仕組みで、同器を通過した水は一般細菌が大幅に減少し、マイナスイオンの多い「エネルギーの高い水」を生成。
こうして生まれ変わった活性水の雑菌繁殖抑制効果は4週間以上を誇る。基本的に水をろ過する構造ではないため、メンテナンスに関しても基本的には不要。
高い抗菌効果を発揮
鮮度品質保持に威力
水産業や食品加工の現場での活用法も多岐にわたり、海水を活性化することで増養殖業では成育の促進、漁船などに取り付けることで、漁獲物の鮮度保持に効果的。
食品加工場ではマイナスイオンの効果により場内の悪臭などの環境改善が期待できる。
同器を通過した水は表面張力が小さくなるため、汚れの隙間にも入り込み洗浄力を高める作用もあるため、洗剤使用量を抑えるなど清掃用としての活用法も。
このほか農畜産分野での生産物の品質向上、飲食業や一般家庭向けなど水を使う場所すべてに活用が可能。ユーザーからは「製品の仕上がりが良くなった」「工場内の臭いが驚くほどなくなった」(食品加工場)や「床のぬめりがなくなり、掃除が楽になった」(温泉施設)などの声が寄せられている。
なお同器仕様は、全長:860mm(本体680mm)、直径:200mm、口径25mm、6000L/毎時、材質:ステンレス。
本品に関する問い合わせは、恒誠産業株式会社・株式会社恒商まで。住所=札幌市中央区南1条西7丁目1番フクダビル4F TEL011−271−6621 FAX011−241−1654
このエントリーの情報
水産レポート > 漁法・道具 簡単・確実にサケを船上活じめ 川原田氏考案のハサミ 2010/02/25 7:30 am
簡単・確実にサケを船上で活じめ
昆布森漁協・幌内漁業生産組合船頭の川原田氏
身傷付けない専用「ハサミ」を考案
先に札幌市で開催された本誌主催の「第1回秋サケ・定置網セミナー」の中で、昆布森漁協・幌内漁業生産組合の船頭を務める川原田良己氏=写真右=が独自に考案した活じめ用ハサミを紹介した。
船上で簡単・確実に魚の血抜き処理を行えるもので、同漁協が出荷する春のトキや秋サケの付加価値向上に一役買っている。
この活じめハサミは、処理する魚に傷を付けず、商品価値を落とすことなく出荷することを目的に川原田氏が工夫・改良を加えて考案したもので、地元の榊鉄工所に製造を依頼。
通常のハサミを使って船上で血抜き処理を行うと先端部分の刃先が尖っていることでどうしても身まで刺さりこんでしまい、魚に傷を付けてしまうことが多くなる。これを改善するために、両刃の先端部に半円型の金属を溶接=写真左=。
身を傷付けずにエラ部分だけにピンポイントで確実に切り込みを入れることを可能とした。改良を重ねて昨シーズンの春操業から本格的に活用を開始し、昨年はこの活じめハサミを使ってトキ全量1万2000本を沖締めし1尾ごとにタグを付けて出荷、付加価値アップを実現させた。
姿売りがメインとなるトキは身やウロコに傷が付くと商品価値が大きく下がるため、普通にハサミで切る要領で処理できる使い勝手の良さもあって効果は抜群だ。
切り身売り向けとなる秋サケを血抜き処理する際も、切り身加工する業者の利便性を考慮してエラが取り難くならないように切る方向を必ず統一する配慮も行っている。
昆布森漁協では定置部会だけでなく刺網業者もこのハサミを使ってタラやカレイの活じめを行っており、地元産水産物の付加価値アップに大きな効果を発揮している。
本品の注文・問い合わせは、製造・販売を行っている釧路町昆布森の(有)榊鉄工所まで。定価は6500円(消費税込み)。
問い合わせ先(有)榊鉄工所(〒085-2272 釧路郡釧路町昆布森1丁目60 TEL/FAX0154-63-2042)
(2010 0205配信記事から)
昆布森漁協・幌内漁業生産組合船頭の川原田氏
身傷付けない専用「ハサミ」を考案

船上で簡単・確実に魚の血抜き処理を行えるもので、同漁協が出荷する春のトキや秋サケの付加価値向上に一役買っている。
この活じめハサミは、処理する魚に傷を付けず、商品価値を落とすことなく出荷することを目的に川原田氏が工夫・改良を加えて考案したもので、地元の榊鉄工所に製造を依頼。
通常のハサミを使って船上で血抜き処理を行うと先端部分の刃先が尖っていることでどうしても身まで刺さりこんでしまい、魚に傷を付けてしまうことが多くなる。これを改善するために、両刃の先端部に半円型の金属を溶接=写真左=。

身を傷付けずにエラ部分だけにピンポイントで確実に切り込みを入れることを可能とした。改良を重ねて昨シーズンの春操業から本格的に活用を開始し、昨年はこの活じめハサミを使ってトキ全量1万2000本を沖締めし1尾ごとにタグを付けて出荷、付加価値アップを実現させた。

切り身売り向けとなる秋サケを血抜き処理する際も、切り身加工する業者の利便性を考慮してエラが取り難くならないように切る方向を必ず統一する配慮も行っている。
昆布森漁協では定置部会だけでなく刺網業者もこのハサミを使ってタラやカレイの活じめを行っており、地元産水産物の付加価値アップに大きな効果を発揮している。
本品の注文・問い合わせは、製造・販売を行っている釧路町昆布森の(有)榊鉄工所まで。定価は6500円(消費税込み)。
問い合わせ先(有)榊鉄工所(〒085-2272 釧路郡釧路町昆布森1丁目60 TEL/FAX0154-63-2042)
(2010 0205配信記事から)