サケ・マス通信ブログ - 宮城秋サケ来遊予測 前年を6割上回る290万尾
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宮城秋サケ来遊予測 前年を6割上回る290万尾2011/09/06 3:30 pm
宮城県の今期秋サケ来遊予想尾数
前年を6割上回る290万尾
宮城県水産技術総合センター内水面水試はこのほど、今年度の県内秋サケ来遊予測尾数を前年実績を6割ほど上回る290万尾前後になると予想した。
主群となる4年魚(平成19年級群)は昨年、高水温の影響を受けたものの3年魚での来遊が平年並みとなったことから今期も平年並みもしくはやや上回る可能性があるが、5年魚については昨年4年魚での来遊が少なかったため、今期も低調になると想定されている。
予測は直近5ヵ年の回帰年級群の年齢別平均回帰率と放流尾数から推定する「平均回帰率法」と、2〜6年魚の優良種苗割合と回帰率の相関から推定する「優良種苗相関法」により算定。
優良種苗の割合と回帰率に高い相関があることが分かったため、後者については新たな予測法として検討されているもの。
同県の秋サケ来遊は平成13年以降200万尾前後の高い水準で推移し、特に平成20、21年は2年連続で300万尾を超えて史上最高を記録。
しかし、昨年は北海道太平洋側、岩手県と同様に期待されたほどの伸びがみられず、好漁となった前年実績を約4割下回る185万尾の来遊にとどまった。
回帰時の海況については、親潮第二分枝が三陸沿岸へ張り出すと予報されており、来遊が妨げられることはないと予想。
このほか、震災の影響に伴い、定置網などによる漁獲圧が低下することから、河川そ上数が増大するとも予想されている。
(週刊サケ・マス通信 2011.09/06配信号に掲載)
前年を6割上回る290万尾
宮城県水産技術総合センター内水面水試はこのほど、今年度の県内秋サケ来遊予測尾数を前年実績を6割ほど上回る290万尾前後になると予想した。
主群となる4年魚(平成19年級群)は昨年、高水温の影響を受けたものの3年魚での来遊が平年並みとなったことから今期も平年並みもしくはやや上回る可能性があるが、5年魚については昨年4年魚での来遊が少なかったため、今期も低調になると想定されている。
予測は直近5ヵ年の回帰年級群の年齢別平均回帰率と放流尾数から推定する「平均回帰率法」と、2〜6年魚の優良種苗割合と回帰率の相関から推定する「優良種苗相関法」により算定。
優良種苗の割合と回帰率に高い相関があることが分かったため、後者については新たな予測法として検討されているもの。
同県の秋サケ来遊は平成13年以降200万尾前後の高い水準で推移し、特に平成20、21年は2年連続で300万尾を超えて史上最高を記録。
しかし、昨年は北海道太平洋側、岩手県と同様に期待されたほどの伸びがみられず、好漁となった前年実績を約4割下回る185万尾の来遊にとどまった。
回帰時の海況については、親潮第二分枝が三陸沿岸へ張り出すと予報されており、来遊が妨げられることはないと予想。
このほか、震災の影響に伴い、定置網などによる漁獲圧が低下することから、河川そ上数が増大するとも予想されている。
(週刊サケ・マス通信 2011.09/06配信号に掲載)