サケ・マス通信ブログ - 輸出・輸入のエントリ
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3月のサケ輸出実績 前年同月の3分の1に激減2011/05/19 3:00 pm
財務省貿易統計 3月のサケ輸出実績
前年同月の3分の1に激減
震災で東北方面からの搬出ストップも影響
財務省貿易統計に基づく本年3月の秋サケ輸出実績は1404トン、3億9573万円にとどまり、単月で5000トン近い搬出があった前年同月に比べて3分の1程度の水準となった。
昨シーズンの秋サケ漁がオホーツク海を除いて全般に不振となり、特に年明け後は近年でも最も少ない水準が続いていたが、震災の影響で東北方面の業者からの搬出がほぼストップ状態となり、原発事故による風評被害などの余波もあって大きく縮小に向かったものとみられる。
これで1〜3月の累計実績は5332トン、14億8691万円の実績で、うち主力の中国向けが4134トン、11億7400万円でほぼ8割を占めている。
年明け後も順調な搬出が続き、3ヵ月の累計で1万トンを大きく超える近年最多ペースとなっていた前年同期に比べると数量、金額ともにほぼ半減となった。
輸入はチリ銀の増加で累計前年比2割増に
一方、3月のサケ・マス類の輸入は前半戦の主力となるチリ産養ギンを中心に単月で約1万6000トン、103億円の実績となった。
前年同月に比べると数量で3000トンほど少ない水準。ただ、累計では5万トンに近い水準にまで伸ばしてきた冷ギンが3割近く増加したことで全体では数量、金額ともに前年比2割増となっている。
同じくチリ産主力のトラウトは1割増、フィレはほぼ前年並み。卵製品では筋子が2割少ない水準、昨年搬入が鈍かったイクラはまだ低位ながら前年比大幅増とした。
(週刊サケ・マス通信 2011.05/13配信号に掲載)
前年同月の3分の1に激減
震災で東北方面からの搬出ストップも影響
財務省貿易統計に基づく本年3月の秋サケ輸出実績は1404トン、3億9573万円にとどまり、単月で5000トン近い搬出があった前年同月に比べて3分の1程度の水準となった。
昨シーズンの秋サケ漁がオホーツク海を除いて全般に不振となり、特に年明け後は近年でも最も少ない水準が続いていたが、震災の影響で東北方面の業者からの搬出がほぼストップ状態となり、原発事故による風評被害などの余波もあって大きく縮小に向かったものとみられる。
これで1〜3月の累計実績は5332トン、14億8691万円の実績で、うち主力の中国向けが4134トン、11億7400万円でほぼ8割を占めている。
年明け後も順調な搬出が続き、3ヵ月の累計で1万トンを大きく超える近年最多ペースとなっていた前年同期に比べると数量、金額ともにほぼ半減となった。
輸入はチリ銀の増加で累計前年比2割増に
一方、3月のサケ・マス類の輸入は前半戦の主力となるチリ産養ギンを中心に単月で約1万6000トン、103億円の実績となった。
前年同月に比べると数量で3000トンほど少ない水準。ただ、累計では5万トンに近い水準にまで伸ばしてきた冷ギンが3割近く増加したことで全体では数量、金額ともに前年比2割増となっている。
同じくチリ産主力のトラウトは1割増、フィレはほぼ前年並み。卵製品では筋子が2割少ない水準、昨年搬入が鈍かったイクラはまだ低位ながら前年比大幅増とした。
(週刊サケ・マス通信 2011.05/13配信号に掲載)