サケ・マス通信ブログ - 日ロサケ・マス交渉妥結 異例の短期決着に
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日ロサケ・マス交渉妥結 異例の短期決着に2011/04/08 12:30 pm
日本200カイリ水域内サケ・マス流網漁
日ロサケ・マス交渉が妥結へ
異例の短期決着 震災余波で着業隻数減少か
マス13%減2394トン サケ前年同量300トン
ロシア・モスクワで行われていた今期シーズンの日本200カイリ水域内ロシア系サケ・マス漁の操業条件などを決める政府間交渉「日ロ漁業合同委員会第27回会議」(日ロサケ・マス交渉)がこのほど妥結した。
決定した漁獲枠はカラフトマスが前年比13%減の2394トン(前年実績2755トン)、シロザケが前年同量の300トンの合計2694トン。
漁業協力費 キロ単価は前年据え置きで決定
日本側からロシア側に支払われる漁業協力費、いわゆる入漁料は3億3900〜3億9100万円の範囲(前年3億8500万円〜4億4300万円)で、前年に比べて下限で4600万円、上限で5200万円の減額。
単価は前年同額のキロ当たり145円となっており、実質的な協力費は漁獲実績に単価を乗じて決定される。前年の支払い実績は4億1400万円。このほか、漁業分野における科学技術協力計画などが採択された。
ロシア側からはフォーミンA.V. ロシア連邦漁業庁副長官を団長とする代表団が出席。
日本側は東日本大震災の対応などから今年度の交渉では代表団派遣が見送られ、政府側代表を宮川学・在ロシア日本国大使館公使が務めたほか、外務省、水産庁、道庁および関連団体の関係者らが出席。
交渉期間についても3月30日から4月1日までの3日間と異例の短期間での決着となった。
来週末からの出漁が予定されている小型サケ・マス流網船だが、震災の余波で着業隻数の減少が見込まれている。
今回の交渉では、前年の条件に比べて漁獲量総枠が1割強の減少となったものの、キロ単価が据え置かれていることもあり、資源の回復傾向を理由に3年ぶりの増枠となった昨シーズンと実質的に同内容の妥結結果に落ち着いた形。
操業条件などについては継続して協議
なお、ロシア水域内での操業条件などについては継続して協議される。昨年の交渉では日本200カイリ水域内と同様、資源の回復傾向に伴い漁獲枠が前年比2割増と3年ぶりの増枠となったほか、入漁料についても単価が3円ほど引き下げられるなど日本側の要望が概ね受け入れられている。
(週刊サケ・マス通信 2011.04/08配信号に掲載)
日ロサケ・マス交渉が妥結へ
異例の短期決着 震災余波で着業隻数減少か
マス13%減2394トン サケ前年同量300トン
ロシア・モスクワで行われていた今期シーズンの日本200カイリ水域内ロシア系サケ・マス漁の操業条件などを決める政府間交渉「日ロ漁業合同委員会第27回会議」(日ロサケ・マス交渉)がこのほど妥結した。
決定した漁獲枠はカラフトマスが前年比13%減の2394トン(前年実績2755トン)、シロザケが前年同量の300トンの合計2694トン。
漁業協力費 キロ単価は前年据え置きで決定
日本側からロシア側に支払われる漁業協力費、いわゆる入漁料は3億3900〜3億9100万円の範囲(前年3億8500万円〜4億4300万円)で、前年に比べて下限で4600万円、上限で5200万円の減額。
単価は前年同額のキロ当たり145円となっており、実質的な協力費は漁獲実績に単価を乗じて決定される。前年の支払い実績は4億1400万円。このほか、漁業分野における科学技術協力計画などが採択された。
ロシア側からはフォーミンA.V. ロシア連邦漁業庁副長官を団長とする代表団が出席。
日本側は東日本大震災の対応などから今年度の交渉では代表団派遣が見送られ、政府側代表を宮川学・在ロシア日本国大使館公使が務めたほか、外務省、水産庁、道庁および関連団体の関係者らが出席。
交渉期間についても3月30日から4月1日までの3日間と異例の短期間での決着となった。
来週末からの出漁が予定されている小型サケ・マス流網船だが、震災の余波で着業隻数の減少が見込まれている。
今回の交渉では、前年の条件に比べて漁獲量総枠が1割強の減少となったものの、キロ単価が据え置かれていることもあり、資源の回復傾向を理由に3年ぶりの増枠となった昨シーズンと実質的に同内容の妥結結果に落ち着いた形。
操業条件などについては継続して協議
なお、ロシア水域内での操業条件などについては継続して協議される。昨年の交渉では日本200カイリ水域内と同様、資源の回復傾向に伴い漁獲枠が前年比2割増と3年ぶりの増枠となったほか、入漁料についても単価が3円ほど引き下げられるなど日本側の要望が概ね受け入れられている。
(週刊サケ・マス通信 2011.04/08配信号に掲載)