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第1回秋サケ・定置網セミナー 秋サケ輸出の現状と今後の展望<後編>2010/05/06 11:30 am

秋サケ輸出の現状と今後の展望=後編=

横浜冷凍株式会社 北海道水産事業部長 千田重賢 氏

09年シーズンは10月半ばから ようやく本格化

セミナー記事もくじのページへ


<前編からの続き>
ところが、その後は多獲地帯を中心に水揚げが順調に伸長。産地では「凍結が間に合わない、保管庫も満杯」という状態に。ちょうどこの9月末から10月始めにかけて浜値も落ち着き始め、ここにきてようやく輸出を、ということになった。中国側も道産サケの品質の良さは承知しており、その頃のアラスカ産チャムがC&Fトン当たり3000〜3200ドルと差の無い価格となっていたこともあって、需要があって特に身色ではアラスカ産よりも良い道産サケが3000ドル程度なら手掛けたいということになった。

そうした中、中国側は10月始めから国慶節という祭事があり、1週間ほど全企業が休みに入る。今期は前述の事情により商談を進めていなかったため、一番商談したい時期にできないという状況となった。
水揚げは進むが産地の蔵はあふれて魚が買えない、商談も進まないという状態。産地からコンテナで輸出すれば手数料は安く済むが、今期は急きょ、経費はかさむがまずは産地の蔵を空けてもらい、自社工場や営業冷蔵庫に荷物を移す措置を取った。

今期に限っては輸出証明書やコンテナの手配もない中での輸出となったことで、証明が取れる10月末頃まで荷物が蔵に保管される格好となり、道東を中心とする加工業者は9月前半の高値もあって厳しい状況となっていると予想している。オホーツクについてはホタテ価格が下がったことでヨーロッパからの引き合いが強く、ぎりぎりまでホタテ加工に力を入れて頂いたこともあり打撃は少なかったと考えている。祭事明け、中国サイドはまだ様子見状態だったが、商談が再開されて最初の輸出手続が整った10月半ばには浜値もさらに下方修正されていたことで、ようやく本格化となった。


順調な搬出も中国との商談は
完全な「白旗状態」


ただし、荷物を出さなければならなかった事情から、今期については中国側との交渉は完全に「白旗状態」となった。量的に関しては不漁で少なかった前年に比べ当初から搬出はまとまる形に。10月末からの漁期後半には駆け引きが強く価格にシビアな中国側からの需要が逆に強まるようになり、順調な成約が進むようになった。当社の今期実績としては1月分も含めて約9000トンの荷物を輸出することができた。前年は不漁もあって5000トンの実績で為替もあり大きく差損したが、今期については当初不振予想の影響が大きかったものの、量的にはまずまず順調に荷を出せたと考えている。



EUで高い評価
来漁期まで相当強い引き合いに


中国で加工された秋サケは欧米に向けて輸出される訳だが、EU側では天然物となる日本の秋サケは高く評価されている。中国側も現状、当初はマスに絞っていたが、秋サケの量がまとまったことで熱心に売り込みをかけている。
その成果もあってEU側の引き合いは非常に強い。現在、冷蔵庫には良品はほとんど残っおらず、道産品については在庫なしの状況。来年については引き合い自体、価格が出るまでは相当強いと思われる。製品価格・産地蔵前で300円を超えるものは通年通らないため、平均200〜250円どころのスムーズに消化が進む価格形成が大切になる。秋サケを扱う商社はかなり減っており、ロシア産のマス、チャムやスケソウなど競合する魚が豊富にあること、輸出に向けられる物が国内に向けば処理が困難なことなども考慮した上での適正価格がやはり望ましいと考えている。
(2010.01/29配信号に掲載)

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