サケ・マス通信ブログ - 漁法・道具のエントリ
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簡単・確実にサケを船上活じめ 川原田氏考案のハサミ2010/02/25 7:30 am
簡単・確実にサケを船上で活じめ
昆布森漁協・幌内漁業生産組合船頭の川原田氏
身傷付けない専用「ハサミ」を考案
先に札幌市で開催された本誌主催の「第1回秋サケ・定置網セミナー」の中で、昆布森漁協・幌内漁業生産組合の船頭を務める川原田良己氏=写真右=が独自に考案した活じめ用ハサミを紹介した。
船上で簡単・確実に魚の血抜き処理を行えるもので、同漁協が出荷する春のトキや秋サケの付加価値向上に一役買っている。
この活じめハサミは、処理する魚に傷を付けず、商品価値を落とすことなく出荷することを目的に川原田氏が工夫・改良を加えて考案したもので、地元の榊鉄工所に製造を依頼。
通常のハサミを使って船上で血抜き処理を行うと先端部分の刃先が尖っていることでどうしても身まで刺さりこんでしまい、魚に傷を付けてしまうことが多くなる。これを改善するために、両刃の先端部に半円型の金属を溶接=写真左=。
身を傷付けずにエラ部分だけにピンポイントで確実に切り込みを入れることを可能とした。改良を重ねて昨シーズンの春操業から本格的に活用を開始し、昨年はこの活じめハサミを使ってトキ全量1万2000本を沖締めし1尾ごとにタグを付けて出荷、付加価値アップを実現させた。
姿売りがメインとなるトキは身やウロコに傷が付くと商品価値が大きく下がるため、普通にハサミで切る要領で処理できる使い勝手の良さもあって効果は抜群だ。
切り身売り向けとなる秋サケを血抜き処理する際も、切り身加工する業者の利便性を考慮してエラが取り難くならないように切る方向を必ず統一する配慮も行っている。
昆布森漁協では定置部会だけでなく刺網業者もこのハサミを使ってタラやカレイの活じめを行っており、地元産水産物の付加価値アップに大きな効果を発揮している。
本品の注文・問い合わせは、製造・販売を行っている釧路町昆布森の(有)榊鉄工所まで。定価は6500円(消費税込み)。
問い合わせ先(有)榊鉄工所(〒085-2272 釧路郡釧路町昆布森1丁目60 TEL/FAX0154-63-2042)
(2010 0205配信記事から)
昆布森漁協・幌内漁業生産組合船頭の川原田氏
身傷付けない専用「ハサミ」を考案
先に札幌市で開催された本誌主催の「第1回秋サケ・定置網セミナー」の中で、昆布森漁協・幌内漁業生産組合の船頭を務める川原田良己氏=写真右=が独自に考案した活じめ用ハサミを紹介した。
船上で簡単・確実に魚の血抜き処理を行えるもので、同漁協が出荷する春のトキや秋サケの付加価値向上に一役買っている。
この活じめハサミは、処理する魚に傷を付けず、商品価値を落とすことなく出荷することを目的に川原田氏が工夫・改良を加えて考案したもので、地元の榊鉄工所に製造を依頼。
通常のハサミを使って船上で血抜き処理を行うと先端部分の刃先が尖っていることでどうしても身まで刺さりこんでしまい、魚に傷を付けてしまうことが多くなる。これを改善するために、両刃の先端部に半円型の金属を溶接=写真左=。
身を傷付けずにエラ部分だけにピンポイントで確実に切り込みを入れることを可能とした。改良を重ねて昨シーズンの春操業から本格的に活用を開始し、昨年はこの活じめハサミを使ってトキ全量1万2000本を沖締めし1尾ごとにタグを付けて出荷、付加価値アップを実現させた。
姿売りがメインとなるトキは身やウロコに傷が付くと商品価値が大きく下がるため、普通にハサミで切る要領で処理できる使い勝手の良さもあって効果は抜群だ。
切り身売り向けとなる秋サケを血抜き処理する際も、切り身加工する業者の利便性を考慮してエラが取り難くならないように切る方向を必ず統一する配慮も行っている。
昆布森漁協では定置部会だけでなく刺網業者もこのハサミを使ってタラやカレイの活じめを行っており、地元産水産物の付加価値アップに大きな効果を発揮している。
本品の注文・問い合わせは、製造・販売を行っている釧路町昆布森の(有)榊鉄工所まで。定価は6500円(消費税込み)。
問い合わせ先(有)榊鉄工所(〒085-2272 釧路郡釧路町昆布森1丁目60 TEL/FAX0154-63-2042)
(2010 0205配信記事から)