サケ・マス通信ブログ - 漁法・道具のエントリ
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定置網と環境を守る!―中村技研工業の漁業用バルカンアンカー2012/07/23 10:53 am
群を抜く強靭な固定力で定置網と環境を守る!
革命的「V型爪」の金錨
中村技研工業の漁業用「バルカンアンカー」シリーズ

爆弾低気圧などの大シケから定置網を守る『最後の砦』となるのが施設の土台とも言うべきアンカー。金錨(いかり)の専門メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ中村技研工業(東京都足立区)は、独自技術で開発した「V型爪」により群を抜く強靭な固定力を誇る「バルカンアンカー」(V型アンカー)を製造・販売、「漁場と網を確実に守るアンカー」として多数のユーザーから高い評価を得ている。
土俵数百個分に匹敵 要所に設置してコスト抑制
利益率の問題もあって金錨を製造する鉄工メーカーは年々減少、定置網や養殖施設の敷設に使われるアンカーも土俵で対応せざるを得ない場合も多いのが現状。ただ、一方で固定力が十分でないケースや土俵の値上がり、さらにビニール製の土俵が破損して中の残土が大量流出し、前浜の漁場環境や生態系に影響を与えるケースもあるなど難点も多い。本製品「バルカンアンカー」は従来にない固定力でこうした諸課題を全面的にクリアするものとして注目を集めている。
主な特色としては
1、特許技術となる「斜面効果」により、全体が土質へ深く貫入。移動、引き抜けがない
2、1丁で数十〜数百個分の土俵に匹敵。土俵作成・設置にかかる時間、経費、労力を大幅に削減
3、潮流や硬い底質で施工が困難とされた海域への網入れが可能
4、設置、再設置が容易で網の保守点検と維持が図られる
5、土俵崩壊による海底の荒廃を防止。生態系と前浜の環境を守る――などが挙げられ、数多くのメリットを実現。
漁業用としてはユーザーの意向や前浜の環境に合せて、丸棒鋼製アンカーの「VRT型」(両爪タイプ)「VRS型」(片爪の標準タイプ)「VRW型」(強力なV型爪を左右に配置)と、軌道レール製アンカーの「VHS型」(レール製の大型)の計4種の型式を用意している。
金錨を使うことで「いかにしてコストダウンを図り、かつ網と環境を守るか」が基本理念。同社では「すべての箇所に金錨を入れるのは現実的ではない。本製品をテンションのかかる要所に数個入れるだけで固定力は全然違ってくる。金錨を設置することでの経営コスト抑制と漁場保全を提案したい」と話す。
前浜の環境と生態系保全にも効果を発揮
土俵を多く使わざるを得ない現状に対しても「土俵も数十キロから数トン単位へと大型化する傾向にあり、外側のビニールは破れにくいものを使うなど安価とは言えなくなってきている。大型化に伴い仮に破損した場合は大量の残土が漁場に流入することになり、生態系への影響も懸念される」と警鐘を鳴らす。同社では北海道、東北方面でアンカー製造の拠点メーカーを募集中。「コストを抑え、網と漁場を守るためにも本アンカーをぜひ使って欲しい」と呼びかけている。
問い合わせ先
<船舶・港湾・漁業・特殊アンカー開発製造>
有限会社 中村技研工業
〒120-0031 東京都足立区千住大川町34-8
TEL 03-3881-0561 FAX 03-3882-9858
URL http://www1.ttcn.ne.jp/~vulcan-anchor/index.html
<「週刊サケ・マス通信」2012年2月17日号で配信>
革命的「V型爪」の金錨
中村技研工業の漁業用「バルカンアンカー」シリーズ

爆弾低気圧などの大シケから定置網を守る『最後の砦』となるのが施設の土台とも言うべきアンカー。金錨(いかり)の専門メーカーとして半世紀以上の歴史を持つ中村技研工業(東京都足立区)は、独自技術で開発した「V型爪」により群を抜く強靭な固定力を誇る「バルカンアンカー」(V型アンカー)を製造・販売、「漁場と網を確実に守るアンカー」として多数のユーザーから高い評価を得ている。
土俵数百個分に匹敵 要所に設置してコスト抑制
利益率の問題もあって金錨を製造する鉄工メーカーは年々減少、定置網や養殖施設の敷設に使われるアンカーも土俵で対応せざるを得ない場合も多いのが現状。ただ、一方で固定力が十分でないケースや土俵の値上がり、さらにビニール製の土俵が破損して中の残土が大量流出し、前浜の漁場環境や生態系に影響を与えるケースもあるなど難点も多い。本製品「バルカンアンカー」は従来にない固定力でこうした諸課題を全面的にクリアするものとして注目を集めている。
主な特色としては
1、特許技術となる「斜面効果」により、全体が土質へ深く貫入。移動、引き抜けがない
2、1丁で数十〜数百個分の土俵に匹敵。土俵作成・設置にかかる時間、経費、労力を大幅に削減
3、潮流や硬い底質で施工が困難とされた海域への網入れが可能
4、設置、再設置が容易で網の保守点検と維持が図られる
5、土俵崩壊による海底の荒廃を防止。生態系と前浜の環境を守る――などが挙げられ、数多くのメリットを実現。
漁業用としてはユーザーの意向や前浜の環境に合せて、丸棒鋼製アンカーの「VRT型」(両爪タイプ)「VRS型」(片爪の標準タイプ)「VRW型」(強力なV型爪を左右に配置)と、軌道レール製アンカーの「VHS型」(レール製の大型)の計4種の型式を用意している。
金錨を使うことで「いかにしてコストダウンを図り、かつ網と環境を守るか」が基本理念。同社では「すべての箇所に金錨を入れるのは現実的ではない。本製品をテンションのかかる要所に数個入れるだけで固定力は全然違ってくる。金錨を設置することでの経営コスト抑制と漁場保全を提案したい」と話す。
前浜の環境と生態系保全にも効果を発揮
土俵を多く使わざるを得ない現状に対しても「土俵も数十キロから数トン単位へと大型化する傾向にあり、外側のビニールは破れにくいものを使うなど安価とは言えなくなってきている。大型化に伴い仮に破損した場合は大量の残土が漁場に流入することになり、生態系への影響も懸念される」と警鐘を鳴らす。同社では北海道、東北方面でアンカー製造の拠点メーカーを募集中。「コストを抑え、網と漁場を守るためにも本アンカーをぜひ使って欲しい」と呼びかけている。
問い合わせ先
<船舶・港湾・漁業・特殊アンカー開発製造>
有限会社 中村技研工業
〒120-0031 東京都足立区千住大川町34-8
TEL 03-3881-0561 FAX 03-3882-9858
URL http://www1.ttcn.ne.jp/~vulcan-anchor/index.html
<「週刊サケ・マス通信」2012年2月17日号で配信>