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水産レポート > 研究 【新刊紹介】上田宏氏編著「三陸のサケ」発売中 2015/03/13 9:30 am

サケ回帰向上を復興の「シンボル」に

【新刊紹介】上田宏氏編著「三陸のサケ」

 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター・大学院環境科学院教授でサケ・マス類など産卵回帰性魚類研究の第一人者・上田宏氏編著の「三陸のサケ―復興のシンボル」がこのほど北海道大学出版会から発売された。

 古くからシロザケやサクラマスなどのサケ漁業が盛んに行われたきた三陸沿岸地域は現在、震災被害に伴う来遊の低迷に加えて震災前から続く回帰の減少傾向にあるなど、その原因究明と回帰率の向上が望まれる情勢にある。

 一方、同エリアが未来型産業のモデル地域として再生することを目的に科学技術振興機構(JST)が「水産加工サプライチェーン復興に向けた革新的基盤技術の創出」に関する基盤研究を公募。本書は三陸地方のサケ(シロザケ・サクラマス)親魚の回帰率を向上させることが三陸復興のシンボルとなると考え、「産学共創の場」における地元サケ関係者からの要望を加味した「東北地方の高回帰性サケ創出プロジェクト」を提案した研究成果を集約したものとなっている。

豪華執筆陣が最新の研究成果を紹介

 岩手県のサケ漁業関係者および様々な分野のサケ研究者を中心に三陸沿岸のサケ漁業および高回帰性サケを創出するために行っている技術開発・試験研究について紹介。日本のサケ・マス研究の最前線に立つ総勢15人の研究者が執筆に当たっており、増養殖技術や母川回帰性に関する生理学、遺伝子研究から加工流通に至るまで様々な角度からスポットを当てている。三陸にとどまらず全般的なサケの不安定な来遊が続く昨今、貴重な研究成果が凝縮した一冊となっている。

 A5判、208ページ、2200円(税別)、好評発売中。北海道大学出版会のホームページからも購入が可能。

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セミナー講演 swspフォーラムから―道サーモン協会・木村代表が「裏話」を披露 2014/11/28 8:53 am

道サーモン協会・木村代表が「裏話」を披露

市民の熱意に打たれ調査河川に指定
水産庁はしぶしぶ了承も回帰で歓喜


 「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」フォーラムの中で、水産庁北海道さけ・ますふ化場(現水産総合研究センター北海道区水産研究所)で要職を歴任し、現在は北海道サーモン協会代表を務める木村義一氏が「カムバックサーモン運動の歴史と豊平川のサケへの思い」と題して話題提供し、さけ科学館開館当時の『裏話』などを紹介した。

 木村氏が少年時代の頃はまだ泳げたという豊平川。急速な都市化によって汚染が進み、戦後にはサケのそ上が途絶えてしまうが、札幌冬季オリンピックの開催を契機に下水対策が進み、再び川にサケを呼び戻そうという「カムバックサーモン運動」が盛り上がりをみせるように。

 昭和50年代、当時ふ化場勤務だった木村氏に種卵提供の打診があったが、国営だったサケ増殖事業において当時は漁業用以外の目的での種卵提供はできない決まりがあり最初は難航。

 しかし、「サケの文化を取り戻したい」という有志らの熱意に打たれ、何とか思案した結果、調査河川に指定する案が浮上。「水産庁側もしぶしぶ了承した形となったが、最初の放流を経て昭和56年にサケが再び回帰した時は札幌市民の関心も高く大きな話題となり、水産庁側も大いに喜んでくれた」と回顧。

 放流数は札幌市の当時の人口と同じ140万尾に設定したが、「まだまだ種卵の確保が難しい時代。調査河川に100万尾もの大量放流数が本当に必要なのかとの議論となり、最終的に放流数は30万尾にとどめ、足りない分は自前で施設を整備せよということに。教育普及の意義を込めてこれが現在の科学館設立につながった」とてん末を説明した。

 木村氏は「サケが戻るようになり、すでに『カムバック運動』は終わったのでは?との指摘があるが、この運動の理念はただ回帰すればよいというものではなく、サケと市民の交流、文化を創出しようというもの。環境を維持していくことも重要で、自然への理解が今後ますます必要になる時代と思う」と結んだ。
 (2014.11.4日配信号「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」フォーラム特集記事から)

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水産レポート > 研究 市民講座「さーもん・かふぇ2014」盛岡市で10月12、13日 2014/09/30 9:45 am

市民講座「さーもん・かふぇ2014」
岩手県盛岡市で10月12、13日


 三陸サケの復興と増殖体制確立を目的とする市民公開講座「さーもん・かふぇ2014」が10月12日(日)、13日(月・体育の日)の2日間、岩手県盛岡市のエスポワールいわてで開催される。日本学術学会実行委の主催、東京大学大気海洋研究所、岩手県水産技術センターの共催。東北マリンサイエンス拠点形成事業の一環で2年前から開催されている。

 1日目の12日午後1時30分からは「トピック・セッション」として専門家による講演多数が行われる。サケに関連する現状課題と取り組みが紹介される予定で一般講座ながら充実の内容。2日目は午前9時からは北大・帰山雅秀教授と岩手県水産技術センター・小川元上席専門研究員の第一人者2人をコーディネイターに「何でもハナスベー・さーもん問答集かい?―あなたが主役」と題するパネルディスカッションで広く意見交換する。

 1日目の講演は次の通り。
 ▽子供達に何を残すか。サケの今と未来〜荒木仁志(北海道大学農学研究院教授)
 ▽三陸の海を空から見ると-東北沿岸WebGIS〜齊藤誠一(日本学術会議連携会員、北海道大学大学院水産科学研究院教授)
 ▽大槌湾を拠点とするプロジェグランメーユとサケ研究〜兵藤晋(東京大学大気海洋研究所准教授)
 ▽秋サケ加工業の変化・分業化によるフィレ化への集中〜清水幾太郎(北海道区水産研究所研究開発専門員)
 ▽サケ稚魚の原虫病研究の最前線〜水野伸也(道さけます・内水試主査)浦和茂彦(北海道区水産研究所さけます資源部次長)
 ▽遺伝子からみた三陸岩手のサケ〜塚越英晴(岩手大学三陸水産研究センター特別研究員)
 ▽岩手県の増殖事業と資源動態について〜小川元(岩手県水産技術センター上席専門研究員)
 ▽最近の北海道のサケの資源動向〜宮腰靖之(道さけます内水試研究主幹)▽宮城サケの個体群動態〜高橋清孝(JAFIC石巻所長)

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水産レポート > 小売・消費 道漁連が今期もメニュー提案で鮮サケ流通対策 2014/09/05 9:01 am

恒例キューピーとのコラボや
人気レシピサイトに特設ページ


 道漁連が今期もメニュー提案で鮮サケ流通対策

 道漁連は今年度も旬を迎えた道産生秋サケの国内流通拡大を目指し、塩焼きだけにとどまらない秋サケの特製調理レシピなどをネットや広告などを通して広く全国に発信していく。その先陣として同会ホームページ内にムニエルやフライなどの新アレンジレシピ集を掲載。

 例年実施している大手調味メーカーのキューピーとのコラボ企画も健在で、マヨネーズを使った「秋鮭のみそマヨちゃんちゃん焼き風」や「秋鮭としめじのしょうゆマヨ炒め」などスペシャルメニューを提案している。

 また、国内最大の料理レシピ投稿・検索サイトで20〜30歳代の若い主婦らに人気の「クックパッド」に週明け8日から特設ページ「北海道の海の幸キッチン」を開設。道産秋サケやイクラをはじめホタテ、コンブを使ったレシピ計20点の掲載を行い、実際にそのレシピで調理して写真やレポートの投稿者に抽選で干貝柱が当たる「つくれぽプレゼント」を行うなど消費拡大を図る。掲載は11月末までの予定。HPアドレスは次の通り。
 (「週刊サケ・マス通信」2014年9月5日配信号に掲載)

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水産レポート > 漁模様 道東・オホーツク海でトキに代わって早くもブリ水揚げ 2014/07/11 9:08 am

道東・オホーツクでトキに代わり早くもブリ水揚げ

昨シーズンよりさらに1カ月早め? 暖流の影響か

 道東、オホーツク方面で6月末から早くもブリの水揚げが始まっている。地球温暖化の影響に伴う沿岸水温の高温化が近年指摘されている中で道東・道北エリアでも過去になく水揚げが増えているブリだが、6月から獲れだすのは異例。その一方で価格の取れるトキシラズは急速に水揚げが減っており、生産者は首をかしげている。

 7月8日、斜里第一漁協では1尾当たり5キロサイズから8キロアップまでのブリ50本ほどが水揚げされた。沿岸のマス網での水揚げされたもので、現在準備段階の網がまだ多く、カ統数が出揃っていないため量的にはさほどのまとまりにはなっていなかったが、地元定置業者も「この時期にこれほど獲れることは過去になかった」と困惑気味。

 同日のブリ浜値はキロ190円。徐々にトキの水揚げが減って早い時期のカラフトマスへとシフトしていく季節ではあるが、肝心のトキシラズはわずか数尾程度と採算的にも振るわない。

 同様に根室管内の羅臼、標津方面の春定置にもブリが入り始めており、これに代わってトキが皆無状態に。関係者は「日本海側から宗谷暖流がオホーツク海を抜けて知床半島をまたぎ根室方面へと入り込み、沿岸の暖水化が影響しているのではないか」と話している。
 (「週刊サケ・マス通信」2014年7月11日号に掲載)

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水産レポート > 研究 道総研水産研究本部成果発表会 8月8日札幌市の水産ビルで 2014/06/27 9:18 am

道総研水産研究本部成果発表会
8月8日札幌市の第二水産ビルで


「稚魚減耗要因」と「沿岸高水温」サケ関連2講演

 北海道立総合研究機構水産研究本部が主催する「平成26年度水産研究本部成果発表会」が8月8日(金)午前10時から札幌市中央区の第二水産ビル8階会議室で開催される。道内各水産試験場が行う水産分野の最新研究成果を発表し広く活用してもらうもの。魚種別のホタテガイ(午前10時20分〜)、シジミ・ワカサギ(同10時50分〜)、マナマコ(午後1時〜)、マツカワ(同1時30分〜)、サケ(同2時〜)、一般発表(同2時40分〜)の各セッションが用意されているほか、ポスターでも講演者が説明を行う。

 サケ関連では「サケセッション」として「サケの回帰量は沿岸域で決まってしまう?−河川から沿岸域におけるサケ稚魚の減耗要因」(さけ・ます内水試・春日井潔主査)と「来遊時期の沿岸域の高水温はサケ親魚へどう影響する?−来遊時期、漁獲場所、増殖事業への高水温の影響」(同水試・藤原真主査)の2つの講演が行われる。
 出席は無料だが、事前の申し込みが必要。詳しくは水産研究本部中央水試ホームページから。
http://www.fishexp.hro.or.jp/cont/central/

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水産レポート > イベント 6月5、6日の2日間 札幌でトキシラズ祭り 2014/05/15 10:46 am

6月5、6日の2日間
札幌でトキシラズ祭り


ねむろ水産普及協「まるごと根室」が販促イベント

 ねむろ水産物普及推進協議会「まるごと根室」(長谷川俊輔会長)は、来月5、6日の2日間、札幌市中央区の道庁赤れんが庁舎前で「ねむろ産直ときしらず祭り」を開催する。両日ともに午前10時からの開催で、その場での炭火焼の提供などで旬を迎えた道東産トキサケの美味しさを札幌市民や観光客に向けて大々的にPRする。

 同協議会ではこれまで、もう1つの主力産品となるサンマをメインにPR活動を実施し好評を得てきた。今年からは夏〜秋のサンマに加えて春のトキシラズについてもPR活動を展開して、その美味しさを知ってもらおうと初めて企画したもの。

 当日は、うまみを凝縮した炭火焼トキシラズ2000食の限定販売や塩焼きに限らずバター焼き、チャンチャン焼きでも美味しくいただける切身販売をはじめ、その他根室特産品の販売を行うほか、観光パンフを配布して旬の根室をアピールする。

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水産レポート > 研究 さけます・内水試 サケ稚仔魚原虫病の予防技術開発へ 2014/05/09 9:01 am

さけます・内水試 「ハーブ餌料」の効果実証

サケ稚仔魚原虫病の予防技術開発へ

 道総研さけます・内水試は今年度から3カ年の重点研究課題として「サケ稚仔魚の原虫病総合的予防技術の開発」に取り組んでいる。

 各ふ化場で飼育管理される稚仔魚には時に寄生虫の一種の原虫病が発生し、大きな被害をもたらしている。平成15年の薬事法改正により希釈ホルマリンによる駆除ができなくなったことで現在では食酢食塩水に稚魚を浸透させる駆除が行われているが、不十分な駆除や稚魚へのストレス、作業の増加など問題点も多い。さらに卵黄嚢を持ち体力的にもまだ弱い仔魚の段階での駆除が困難など十分な対策をとることができないのが現状。

 こうした魚病への対応不足が秋サケ来遊資源の減少の要因の1つになっている可能性が指摘されているほか、原虫病による被害状況や発生のメカニズムについてもよく分かっておらず、予防法も確立されていないことから同場では昨年度、受託研究を実施。この中で稚魚にハッカなどのハーブを添加した餌を与えると原虫病発生が抑制されること、道内太平洋側を中心に発生していることなどを突き止めた。

 今年度からは、実用化・事業化につながる「重点研究課題」として1道内原虫病の実態把握2発生の機構解明3予防技術の開発―を目的として北大、北水研の三者による研究をスタートする。

 具体的には、道内のどの地域でどの程度原虫病が発生しているかを明らかにし、発生マップを作成して基礎資料とするほか、どんな過程を経て発生するのかを解明。さらに予防策として飼育環境の改善やハーブ飼料による予防効果の実証、有効なハーブの種類や給餌手法、健康状態に与える影響などを明らかにし、効果的な予防策を講じることで稚魚の健康度向上や増殖事業のコスト軽減、労力軽減などにつなげたい考え。【「魚と水50-4号」から 】 

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水産レポート > 輸出・輸入 ロシア極東太平洋サケ・マス今期漁獲量35万トンを勧告 2014/04/04 8:52 am

ロシア極東サケ・マス今期漁獲量35万トン勧告

 ロシア・サハリン発の情報によると、2014年漁期のロシア極東地域における太平洋サケ・マス漁獲量が35万1000トンと科学研究機関により勧告された。

 このうちサハリン州での生産量はスポーツフィッシングなどの遊漁で獲られるものを含めて約14万トンになる見通しとなっており、漁業区別でみると東サハリン漁業区が9万6600トンで最も大きく、次いで南クリール漁業区が3万6400トンと続くと予想されている。その大部分はカラフトマスとシロザケで占めらるが、北クリール漁業区で900トンのベニザケと少量のマスノスケ、同漁業区と東サハリン漁業区において300トンのギンザケの生産が見込まれている。

 昨年の極東ロシア太平洋地区のサケ・マス生産はほぼ終漁となる10月末時点で総計39万トンとなり、うちサハリン州での漁獲は半数強に当たる21万トンに上った。内訳はカラフトマスが18万3000トン、シロザケが2万1000トンとなっている。
 【道機船連提供ロシア漁業ニュースから】

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水産レポート > 研究 3月6日「地球温暖化」テーマに札幌でフォーラム 2014/02/14 8:51 am

3月6日「地球温暖化」テーマに札幌でフォーラム

道総研 「分野横断型」の戦略研究の成果を広く紹介

 地方独立行政法人北海道立総合研究機構(道総研)が主催する第1回道総研オープンフォーラム「地球温暖化が及ぼす農林水産業への影響」が3月6日(木)午前10時から、札幌市中央区のかでる2・7で開催される。地球温暖化が進む中、道内農林水産業への影響や対応方策について「分野横断型」研究の成果を紹介し、多くの視点から語り合うことなどを目的に今回初めて開催されるもの。

 道総研理事長の丹保憲仁氏が「今後50年の北海道における環境と産業」と題して基調講演を行うほか、水産業関連では網走水試の城幹昌研究主任が「水産研究本部による海洋環境モニタリングデータの資源解析・漁業生産支援への活用」と題して成果発表を行う。各分野からの発表の後には「北海道に求められる温暖化に対応した技術開発とは」と題したパネルディスカッションが予定されている。また、同時にポスターセッションや成果展示で関連した戦略研究の成果を広く紹介する。

 定員は500人。参加は無料だが事前の申込みが必要。問い合わせ・申込みは北海道立総合研究機構広報チームまで。電話011−747−2790 Eメール hq-entry@hro.or.jp

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水産レポート > イベント 出羽山形のサケを愛した戦国武将 主君・最上義光と重臣・鮭延秀綱 2014/02/06 9:13 am

出羽山形のサケを愛した戦国武将 主君・最上義光と重臣・鮭延秀綱

南北朝時代からの旧名「鮭延郷」

<2013.1.25日号特集記事>

 鮭川村を含む山形県北部の最上地方には「サケ」の付く地名が多いことでも知られている。最上川に平安期からあったとされる河川物流の拠点・川船の駅(水駅)の1つが「佐芸(サケ)の駅」と呼ばれていたことで知られるほか、鮭川の北に位置する真室には中世・南北朝時代からみられる旧名として「鮭延郷」(さけのべ・鮭登とも)がある。

 この「鮭延」の名は、戦国時代に知略の将として有名な大名・最上義光(よしあき)の家臣として活躍した鮭延秀綱が名乗ったことで知られる。鮭延氏は当初、佐々木氏を名乗り、現在の鮭川村南に位置する戸沢村、鮭川と最上川が交わる辺りを拠点に小野寺氏に仕えていたが、秀綱の父・貞綱の代の16世紀半ばに西から大宝寺武藤氏の侵攻を受けて真室に退き、同地で鮭延城を築城。この頃に地名にならって「鮭延」と名乗るようになったという。

 秀綱の代、天正年間に入ると今度は南の最上氏が勢力を拡大し同地への圧力を強めるようになる。間もなく降伏を余儀なくされるが、その後は配下の将として最上躍進に多大な貢献を果たし、義光の厚い信頼を得るまでに。最上領北部の守護として地の利を生かした外交戦略などが高く評価されているほか、関が原の戦いに呼応した上杉軍との衝突では、敵将・直江兼続にその武勇を称えられるほどの奮闘をみせ、戦後に最上氏が出羽57万石に封じられると秀綱には真室城1万1500石が与えられた。

 重臣としての地位を不動のものとした鮭延氏だが、江戸時代初期に起こった主君・最上氏の家督騒動に伴う改易により、佐倉藩(現在の千葉県佐倉市)の土井氏預かりとされる。1630年代に入ると今度は土井氏の転封により古河(現在の千葉県古河市)へ。秀綱は同地で間もなく他界、同地には家臣が菩提を弔うために建立した「鮭延寺」(けいえんじ)が現存している。鮭延氏が改名した本当の理由は分からないが、特に食糧事情が厳しかったであろう当時、無数のサケがそ上する恵み溢れる豊かな鮭川に魅せられたのが理由の1つかもしれない。

義光はサケを欲して領土拡大?

 鮭延氏が仕えた最上氏は南北朝時代に出羽に入った元々名家だったが、次第に周辺から侵食を受けるようになり、1500年代に入るころには伊達氏の傘下に入るほど衰退。16世紀後半、名将・義光=写真=の代になって戦国大名として復興を果たす。体躯に恵まれた勇将だった一方で知略・謀略を駆使する頭脳派としても知られ、ついには出羽57万石を治める大大名にまで出世した。

 伊達政宗の叔父に当たる義光だが、彼は無類のサケ好きだったと伝えられる。サケを贈られたことに対する礼状が多く残っているほか、徳川家康を筆頭に貢物やお礼品として特産の塩サケを贈ることが多かったようだ。越後の上杉氏と庄内を巡り領土争いを繰り広げたのもサケが欲しかったからとか。豊富に水揚げされるサケをはじめとする海産物は、当時としてはかなり貴重な食糧物資だったはず。「サケ好き」の逸話は少々一人歩きしている感はあるものの、サケが現在では考えられないほど貴重で重要な特産品の1つだったことをうかがい知るエピソードとも言えそうだ。
 【取材協力=鮭川村地域おこし協力隊・青西靖夫様 参考=最上義光歴史館、山形県鮭川村の暮らしとうまいもん・地域おこし協力隊隊員ブログ、マルハニチロ・サーモンミュージアム】

 関連記事:本州内陸の地に残る独自の塩引き「鮭の新切り」

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水産レポート > イベント 本州内陸の地に残る独自の塩引き「鮭の新切り」 2014/01/28 3:10 pm

本州内陸の地に残る独自の塩引き「鮭の新切り」

後世へ食文化の伝統を継承 取り組みも盛んに

【特集・山形県鮭川村伝統のサケ文化】
<2013.1.25日号特集記事>

 「鮭の新切り」という言葉を聞いた事があるでしょうか? これは山形県北部に位置する鮭川村で伝統的に食されている塩引きサケのことなのですが、読み方がユニークで「鮭」は「サケ」とはそのまま読まず、「よ」もしくは「よう」、さらに「新切り」は「ずんぎり」「じんぎり」となります。そのままひらがな表記すると「ようのじんぎり」。塩引きのサケが現地ではなぜこう呼ばれているのでしょう。最上川の支流で村名の由来ともなった清流・鮭川周辺には、この「ようのじんぎり」に代表される独特なサケの食文化や伝統漁法が残っており、後世に伝える様々な取り組みも盛んなようです。今週はやや趣向を変えて「魚の名前学特別編・山形県鮭川村のサケ文化」を特集します。

 鮭川村は山形県北部・最上地方に位置する自然豊かな村で、名前は最上川の支流となる村内に流れる鮭川にちなんだもの。この鮭川は古来から多数の秋サケがそ上する河川として知られるほか、アユやイワナなどの川魚が棲む国内有数の清流としても広く著名。漁業が盛んな酒田市と西側で隣接するものの、海とは直接面していない同地で独自の魚食文化が長らく守られてきたのは、サケが時期ともなれば群をなして上流までそ上し、内陸の人たちにも大きな恵みをもたらす存在の魚種だからこそと想像できる。特に食糧事情が厳しかった一昔前までは冬を越すための保存食としても大変貴重なものだった。

この鮭川村周辺に残るサケの伝統食が「ようのじんぎり」。日本海から最上川〜鮭川と60キロ余りをそ上してきたサケを漁獲後に内臓を除去、10日以上塩漬けし、水洗い後に熟成のために寒風にさらす言わば寒干しで、民家の軒先から吊るされる光景が同地の冬の風物詩ともなっている。特徴的なのが熟成期間の長さで、1カ月半から最長2カ月もの期間を熟成に当てることでゆっくりとうま味を濃縮、濃厚な味わいを引き出す。同じ本州日本海側で知名度の高い新潟県村上の伝統的な塩引きサケと比べても2倍近い期間を熟成に当てるのが大きな違いで、焼いて良し、煮ても良しの昔懐かしい家庭の味に仕上がる。

「新切り」の名前の由来は刻み煙草入れとキセルから?

 この寒風干しされた塩サケがなぜ現地で「ようのじんぎり」と呼ばれるのか? 現地の方言でサケのことを「ヨウ」もしくは「ヨオ」「ヨ」と呼ぶ。この語源は魚全般のことを指す「ウオ」と推測されており、これが「イオ」→「オ」→「ヨオ」「ヨ」「ヨウ」と変化したと考えられている。先に触れた新潟県村上周辺ではサケのことを「イヨボヤ」(「イヨ」も「ボヤ」も魚を表す重ね言葉。「魚の中の魚」という意味でサケを非常に大切にした)と呼ぶのとルーツ的に同じと考えられている。また、一昔前まではそ上するサケがとても多く、産卵場を目指してワサワサと寄って来る姿が「異様」な光景だったので「イヨウ」→「ヨウ」と呼ぶようになったという逸話もある。

 では「新切り」(じんぎり)の由来はというと、これがはっきりしないようだ。ただ、この辺りで「じんぎり」「ずんぎり」と言えば、刻み煙草入れの事を指す。今では目にする機会は少ないが、刻み煙草入れとキセルが短い組ひもで対に結ばれている形が干しているサケの容姿に似ていることにちなんで――という説があることから、現在では腹を開いて1尾づつ頭を下にして吊るすのが一般的ながら、昔は2尾対にして吊っていた時代があったのかもしれない。

教室開催し、楽しく美味しくつくり方を村民に伝授

 どの地域にとっても同様だろうが、鮭川村でも時代とともにこうした伝統食に親しむ機会は残念ながら減る傾向にあるが、現地ではサケに関する食文化や伝統を守ろうと様々な取り組みが実践されている。教育委や観光協会が、地元有志で結成された「サーモンロードの会」の指導で毎年開催している「ようの新切り教室」もその一環。ともすれば馴染みが薄くなりがちなこうした伝統的なサケ文化を後世に伝えようとつくり方を楽しく、そしておいしく伝授する試みも行われている。

最上漁協がふ化事業を推進 釣獲調査など遊漁管理も

 山形県の秋サケは近年、総来遊数で20万尾をやや下回る水準で推移。24年度は12月末までの集計で18万3000尾と前年並みの水準を堅持している。他地区と同様に30万尾前後を記録した平成16〜18年をピークにやや縮小傾向にあるが、急落著しい太平洋側に比べると少ないながらも安定。沿岸での漁獲比率は低く、大部分が再生産用として捕獲された親魚の利用となる。

 道内では民間の各地区増殖協会が事業主体となってサケの捕獲採卵、ふ化、稚魚育成に取り組む体制となっているが、本州地区の大半では漁協がその任に当たることが珍しくない。同地でのサケの人工ふ化事業は明治末期から行われており、その歴史は古い。現在は鮭川村と北側で隣接する真室川町に本所のある内水面の最上漁協が管理運営を行っている。鮭川は清流として知られることから釣りなどの遊漁が盛んで、サケの増殖事業のほか、規則に基づくサケ釣獲調査など遊漁管理も重要な仕事だ。

同地独特の漁法「モンペ網」でサケを捕獲していた時代も

 現在では当然ながら親魚の捕獲には一般的なウライが使われているが、一昔前にはこの地方独特の川におけるサケ漁に「モンペ網漁」というものがあった。8つの袋状になった網が平行に並んだ構造で、1つの袋網部分が農作業などに従事する女性がはく「モンペ」に似ていることから付いた名称。見ようによっては「股引」(ももひき)や「靴下」にも似ている。これで溜まったサケを獲るのだが、これはそ上途中の川に仕掛けるのではなく、産卵場の下流に仕掛けるという点で非常に独創的。

 日本系サケはオホーツク海からベーリング海へと2万キロとも言われる長旅を経て生まれ故郷の川へと回帰する。苦労の末にごく一握りがやっと終着点となる産卵場にまでたどり着く訳だが、それでも試練は終わらない。オスには人生最後の戦い、メスを勝ち取り自身の子孫を伝えるためのバトルが残っている。産卵場では1匹のメスを巡って複数のオスがし烈な争いを繰り広げる。この時、戦いに敗れたオスが追い払われて疲労しやや下流へ流されると、モンペ網の袋部分に魚が入り込んで漁獲されるという構図。袋網に枯葉などが溜まると魚が入らなくなるという欠点があるため、昔はその場で漁師たちが酒を酌み交わしながら魚が入るのを待っていたんだとか。 
 【取材協力=鮭川村地域おこし協力隊・青西靖夫様 参考=最上義光歴史館、山形県鮭川村の暮らしとうまいもん・地域おこし協力隊隊員ブログ、マルハニチロ・サーモンミュージアム】

 関連記事:出羽山形のサケを愛した戦国武将 主君・最上義光と重臣・鮭延秀綱

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水産レポート > 小売・消費 「こだわり」を全面に本物志向強まる―冬ギフト・歳末サケ商戦真っ只中 2013/12/12 11:20 am

「こだわり」を全面に本物志向強まる

 =冬ギフト・歳末サケ商戦真っ只中=

 心を伝える「職人技」による手づくりサケ製品をPR

 今年も早いもので残すところあと半月足らず、消費地の百貨店、量販店は冬ギフト・歳末商戦真っ只中の時期を迎えている。

 本年は「アベノミクス」に象徴される好況感を追い風として全般的に「高級志向」へと回帰し、定番となるサケ製品も「こだわり」を全面に押し出した本物志向の逸品を各社ともにプッシュする展開。増税を控える来年は消費者の財布の紐が固くなるとの予測もあり、今期の売り込みは一層力の入ったものとなっている。

 ギフト市場においては当然ながら、いつも末端で競合を余儀なくされる養殖輸入物の出番はなく、秀逸な天然地物製品の独壇場だ。今期各社が一押しするギフト向けサケ・アイテムの数々を紹介するとともに売れ筋の傾向を探った。=写真は大丸札幌店の「北海道おすすめギフト」カタログ。テーマは「2013冬・北海道の美味を極める」=
 (「週刊サケ・マス通信12月13日号」に詳細記事掲載)

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水産レポート > イベント 11/30、12/1の2日間 新千歳空港で春鮭鱒を無料試食 2013/11/26 9:36 am

11/30、12/1の2日間 新千歳空港で春鮭鱒を無料試食

=冬ギフト向けにPR 各日1000食を用意=

道漁連と道春鮭鱒普及協

 道漁連と道春鮭鱒普及協議会は今週末の11月30日と12月1日の2日間、新千歳空港国際線ターミナルビル2階のセンタープラザ・イベントスペースで「北海道の春鮭鱒大試食会」を開催する。年末の冬ギフト商戦本番を迎えたこの時期、その美味しさを広くアピールすることで、贈答用として使ってもらおうとのねらい。焼いた塩トキ、ベニとご飯を両日各1000食を用意し無料配布する。

 春先から道東エリアを中心に流網などで水揚げされる天然のトキやベニ、マスなど「春鮭鱒」。道民に長らく親しまれている春を代表する道産食材の1つでギフト向けの定番商材ながら、特に昨年は氾濫する輸入鮭鱒類に押されて浜値が過去最安値に下落するなど価格の維持や安定的な流通が課題となっている。このため道漁連と関係漁協は普及協議会を設立、昨年来積極的なPR活動を行ってきた。

 年末商戦本番のこの時期、道内外の多くの人が利用する新千歳空港でイベントを行うことで販促効果を高め、より多くの人にPRし知名度向上と普及を図る。両日ともに午前11時のスタートで、それぞれ塩トキ、ベニとともにご飯を1000食分を用意して無料で提供。なくなり次第終了する。
(週刊サケ・マス通信11/26日配信号に掲載)

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水産レポート > 研究 12月21日札幌で日本水産学会がサケ資源公開シンポ 2013/10/24 9:55 am

札幌で12/21公開シンポ「サケの資源変動」

日本水産学会道支部が主催

 平成25年度日本水産学会北海道支部大会の実施に併せて12月21日午後1時から、札幌市中央区の「かでる2.7」大会議室で公開シンポジウム「サケの資源変動」が開催される。東北を含めた太平洋側を中心に資源の減少傾向が問題視され、広域的な連携研究による原因究明、有効な対策が求められている秋サケの資源変動について、多角的に要因を探るとともに資源の安定維持に向けた研究開発、増殖技術など方策の方向性を論議する。参加無料。

 シンポジウムは全4部構成となっており、各セッションと発表内容、スケジュールは次の通り。

 【1】サケ資源の現状=座長:上田宏(北大)・13:10〜13:35「北太平洋におけるサケ資源の現状」浦和茂彦(水研セ北水研)・13:35〜14:00「北海道におけるサケ資源の現状」宮腰靖之(道さけます内水試)

 【2】サケの資源変動要因=座長:永田光博(道さけます内水試)・14:00〜14:25「北太平洋における海洋環境とサケ資源の関係」帰山雅秀(北大)・14:25〜14:50「オホーツク海沿岸におけるサケ幼稚魚の生残条件」春日井潔(道さけます内水試)・14:50〜15:15「太平洋沿岸におけるサケ幼稚魚の生残条件」斎藤寿彦(水研セ北水研)・15:15〜15:40「海況モデルで推定されたサケ幼稚魚の回遊経路」東屋知範(水研セ北水研)・15:40〜16:00(休憩)

 【3】増殖技術と資源管理方策=座長:永沢亨(水研セ北水研)・16:00〜16:25「民間ふ化事業の現状と課題」上田勉(道増協)・16:25〜16:50「健康なサケ稚魚の飼育放流技術」水野伸也(道さけます内水試)・16:50〜17:15「サケの遺伝的資源管理」佐藤俊平(水研セ北水研)・17:15〜17:40「サケ資源の回復と安定対策」幡宮輝雄(北海道水産林務部)

 【4】総合討論:今後の研究開発、増殖技術および資源管理方策の方向性

 参加無料だが、希望者は事前に必要項目(氏名、所属、住所、電話・FAX、Eメールアドレスなど)を記載してEメール(推奨)か郵送、FAXで11月15日(金)までに下記まで申し込みを。

【申込先】
〒062-0922 札幌市豊平区中の島2条2丁目
 独立行政法人 水産総合研究センター北海道区水産研究所 さけます資源部・平成25年度日本水産学会北海道支部大会事務担当 浦和茂彦
 TEL: (011) 822-2349 FAX: (011) 814-7797 E-mail: urawa (a) affrc.go.jp

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