2010.0212配信 大型クラゲ来遊状況を道中央水試研究員が解説

投稿日時 2010-02-12 11:39:36 | カテゴリ: 誌面記事ダイジェスト

本誌主催 秋サケ・定置網セミナーから

道中央水試海洋環境部 宮園章主任研究員が講演

大型クラゲの来遊状況と対策について

■4年目を迎えた全国モニタリング事業■

2009年はエチゼンクラゲの大量出現により、北海道の沿岸でも多くの漁業被害をもたらした。05年の大発生と比べ北海道への到来規模は09年が上回ったという印象を持っている。
まず全国規模で行っている大型クラゲ出現のモニタリング事業は、05年のクラゲ大量出現が契機となり翌06年からスタートした。それ以前は地域別の情報に限られていたが、全国で一元化してクラゲの動きを捉えたほうがよいという気運となり、沖合漁業者の方々などの協力も得て情報を集め、漁業情報サービスセンター(JAFIC)がデータを集約して全国的な情報を発信しており、またこの情報を基に出現予測をしていこうという国の事業の中に私たちも加わっている。
エチゼンクラゲの出現は年度変動が大きく、05年の大発生ののち、06、07年と出現規模が低下傾向を示し、08年にはほとんど問題にならない程度しかなかった。ところが09年の出現は過去最大規模となった。09年の全国の状況は出現時期が例年より早く、そしてクラゲが日本海沖合を通って太平洋に抜ける時期も早まり大量に出て、一部は関東、三重当たりにまで下がっていった。移動パターンとしては2006年と同様といえるが、量が多く、出現場所も非常に広がった。特に多かったエリアとしては北海道が挙げられている。
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