今期も来遊不振・浜値高騰の流れ続く<2012総括と2013展望>

投稿日時 2012-12-28 08:47:10 | カテゴリ: 誌面記事ダイジェスト

今期も来遊不振・浜値高騰の流れ続く 

2012総括と2013展望

<2012.12.28日配信号>

2012年シーズンの秋サケ漁は、道内では異常高水温の影響に加えて近年の来遊不振の流れに歯止めが掛かることなく、太平洋側、日本海南部などを主体に今期も低調に終漁、最終盤を迎えている東北方面では種卵の確保が危ぶまれるほどの過去にない苦境が続いている。

 魚体の顕著な小型化という新たな難題が表面化する中、前年同様の大不振の波乱のまま終漁期に差し掛かった。

 チリ銀氾濫と輸出不振で魚価安の懸案すらあった漁期前だが、タイトな在庫環境と魚卵を中心とした底堅い需要に支えられ、今期も浜値、製品価格の高騰傾向は継続、産地サイドとしては最悪のシナリオとなる「魚価安と水揚げ不振」というダブルパンチは回避された形となった。

 ただ、サケ・マス全般をみると、春鮭鱒の価格不振や中国輸出の低迷、地域間格差の拡大、オ海マスの大不漁、高値による流通の停滞、養殖物の輸入攻勢、そして何より長引く来遊不振など、震災の影響が強かった前年と変わらぬほど混迷と課題の多い1年となった。
 その2012年を総括するとともに来年2013年を展望したい。
(詳細については本誌でお読み下さい)




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