タイ向けが倍増 中国向け上回る 10月のサケ輸出
投稿日時 2012-12-04 09:39:13 | カテゴリ: 誌面記事ダイジェスト
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タイ向け倍増 中国向け上回る 10月のサケ輸出
<2012.12.4日配信号>
依然として少量も前年比2割増、復調傾向
財務省貿易統計に基づく10月末時点の輸出入実績が先月末に公表された。これによると、新物の水揚げ本番に伴い年間を通して最も搬出量がまとまる盛期10月のサケ輸出実績は4133トン、11億357万円の実績で、前年同月に比べて数量で2割、金額で1割上回った。
輸出環境が年々厳しさを増す中で震災・原発事故の影響が加わり過去にない落ち込みをみせた昨シーズンと比較するとやや復調傾向をたどった形だが、これまでけん引役を担ってきた中国向けが依然振るわない一方でタイ、ベトナム向けが倍増、数量的にもタイが中国を上回るなど、内訳には大きな変化が生じている。
先の反日デモによるリスク回避で日本商社筋の委託加工場が多い東南アジア方面に流れた格好だが、安価なロシア産原料で溢れる中国加工筋の日本産秋サケに対する加工意欲が過去になく希薄なのも事実。近年何かと逆風の強いサケ輸出だが、反日感情や在庫過多など中国国内の問題も絡んで新たなターニングポイントを迎えている。 (詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)
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