岐路に立つ秋サケ中国輸出 今期も大幅縮小必至の情勢

投稿日時 2012-10-19 09:44:24 | カテゴリ: 誌面記事ダイジェスト

岐路に立つ秋サケ中国輸出

今期も大幅縮小必至の情勢

<2012.10.19配信号>

中国国内の在庫過多で安くても売れず


 近年の価格形成をけん引し、国内の適正流通を促す上でも欠くことのできない存在だった秋サケの中国輸出。その中国輸出が現在、大きな岐路に立っている。

 水揚げ不振による浜値、製品価格の上昇に加えて、加工原料として秋サケとは競合関係にあるロシア産マス、チャムの大増産が主な要因となるが、特に今期は中国サイドが在庫過多の状況に陥っており、「安くても売れない」情勢が当分続きそうな気配だ。

反日感情の高まりでリスク回避し加工国変更する動きも
 
 さらには領土問題に端を発した反日感情の高まりと大規模デモが暗い影を落としており「リスクを押してまで無理に中国での加工は進められない。現地もヒネ在庫を抱え積極的な動きが見えてこない」と商社筋では本番を前に早くもあきらめムードも。

 震災・原発事故に伴う風評や長引く円高なども重なり、ここ数年で急速に減少へと転じている中国輸出だが、道内の水揚げが前年並みの不振で推移していることもあって、今期も大幅な縮小が避けられそうにない状況だ。
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