震災から1年 岩手サケ稚魚今春2億9千万尾を放流

投稿日時 2012-03-09 10:10:32 | カテゴリ: 誌面記事ダイジェスト

岩手サケ稚魚今春2億9千万尾を放流
<2012.3/9配信号>


現場の努力実り例年の約7割確保

記録的な来遊不振がさらなる試練に


 東北・北海道太平洋沿岸部に甚大な被害を発生させた東日本大震災から1年。中でも津波と原発事故によって壊滅的な状況に追い込まれた岩手、宮城、福島県の東北3県の水産業界は依然、復興に向けての厳しい戦いを強いられている。


 こうした中、本州最大のサケ産地・岩手県では今春も稚魚の放流シーズン入り。施設被害に加えて昨年は歴史的な来遊不振にも見舞われており、関係者にとっては二重のダメージ、まさに存続の危機とも言える状況に。


 「サケ増殖の歴史途絶えさせない」と関係者奮闘


 それでも「長年に渡るサケ増殖事業の歴史を途絶えさせることはできない」との強い使命感を支えに、震災後の目標をほぼ達成する2億9000万尾の稚魚を放流できる見通しとなった。


 震災発生で多くが適期に放流できなかった前年、放流数が例年の7割弱のボリュームにとどまる本年と、数年後の回帰資源に大きな懸念が残る中ではあるが「サケ漁業の火を消すまい」と奮闘する増殖関係者の努力は後年も大きく評価され続けるはずだ。

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