全国サケ取引懇 震災の余波で秋サケ商戦見通せず

投稿日時 2011-08-05 13:52:42 | カテゴリ: 誌面記事ダイジェスト

震災の余波で秋サケ商戦見通せず

<2011.08/5配信号>

道水産物荷主協会が札幌で全国サケマス・魚卵会議

無い物高による過熱スタートに強い警戒感

社団法人北海道水産物荷主協会が主催する「第33回全国サケ・マス・魚卵大手荷受・荷主取引懇談会」が3日、札幌市内のホテルで開催された。秋サケ商戦本番を目前に控えたこの時期に毎年開催されているもので、全国主要荷受、道内水産加工業者、生産者、商社ら関係者約200人が出席、秋サケやイクラに関する消流課題について率直な意見交換が行われた。
親子とも原料の在庫水準が低くスムーズな消流が期待される一方で、消費に対する震災と原発事故の影響は避けられないとの見方が大部分を占めるなど、相反する要素をはらんだ特異なシーズンとの位置付けの下、無い物高による過熱スタートを警戒する声や不透明感の残る輸出の動向を最大の懸案だとする意見なども挙がっていた。

開会に当たり、あいさつに立った宮崎征伯会長(山十前川商店社長)は「今期の最大の関心事はやはり震災と原発問題だろう。三陸方面のサケの中には一度南下してから北に向かう群もあると聞く。放射能の影響を受ければ親子ともに今年の商戦や輸出はすべてアウトになる。イクラをみると5月の大型連休頃までは上げ相場となったが、それも一時的なものでその後は再び停滞。高い物は売れず、デフレにも拍車がかかり消費力が落ちている印象だ。極めて不透明感の強い今期をどう乗り切るのか。いい話ができれば幸い」と話し、忌たんのない意見交換を求めるとともに商戦の成功を願った。
懇談会は宮崎会長を司会に進行が行われ、出席者からは震災・原発問題の余波が尾を引く中での今期商戦の展望などを中心に多数意見が寄せられた。
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