東日本大震災　東北太平洋沿岸が壊滅

<2011.03/18配信号>


岩手県内のふ化施設 全壊や停電での稚魚死滅多数


道内太平洋側でも甚大な被害　

　３月11日午後、三陸沖を震源とする東日本大地震に伴う大津波により、東北太平洋側の沿岸部に壊滅的な被害が発生している。特に岩手・宮城両県は沿岸全域が被災し、町全体が大波に飲み込まれた地区もあるなど、かつてない規模の人的被害が生じているほか、漁業、水産関連の生産機能は完全に停止している。現地では行方不明者の救援・捜索活動が続けられており、多くの被災者は仮設の避難所で不自由な生活を余儀なくされている。

　北海道内でも太平洋沿岸を襲った津波によりホタテ、カキの養殖施設や漁船の沈没など、深刻な漁業被害が発生しており、近年では平成18年秋に発生した低気圧による被害約160億円を大幅に上回り、被害総額は17日現在で300億円を超える過去最悪の水準になることが確実となった。
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