誌面記事ダイジェスト
誌面記事ダイジェスト : 秋サケ近年最低ペース/岩手の走りも小型化
日量やっと1000トン超え
昨年下回る近年最低ペース
道内秋サケ定置網漁
<2012.9.18配信号>
道内秋サケ定置網漁は17日、週末を挟む2日分で日量合計約1400トンを水揚げ、今シーズン初の4桁台を記録した。
最も遅い知床半島先端エリアでも漁期入りしこれで全道全地区出揃った形だが、高水温や低来遊の影響か例年のペース配分に比べても1週間ほど遅い盛期入り。
これで同日段階の累計実績を9352トンと1万トン超え目前としたが、近年最低となった昨年同期に比べても1割ほど下回る最低ペースが続いている。
岩手も小型化 目廻り前年比500グラムも少ない2.7キロ
岩手県農林水産部が集計した今期最初の県内秋サケ漁獲速報によると、9月10日現在の沿岸漁獲は尾数で9336尾、重量換算で25トン、水揚げ金額は約1050万円となった。
前年のこの時期は震災の影響で生産体制が整っていない地区が大半を占め、定置網の稼動数もまだ少なかったこと、来遊資源自体少なかったこともあって同期に比べると尾数、重量で3〜4倍の水準、金額では2倍強の実績。震災前の一昨年比では数量、金額ともにほぼ同レベルの序盤戦となっている。
道内と同様に本州方面でも小型化の傾向が顕著にみられており、これまでの県内平均目廻りは2.67キロ。前年同期は3.22キロで1尾当たり500グラムも少ない。
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