Bメスが3年ぶり800円台に突入<2011.10/14配信号>
道内秋サケ漁
メス 最高値水準
浜値の上昇傾向より顕著に
道内秋サケ漁は、10月半ばを迎えて全道日量合計2000〜2500トンペースで安定。盛漁期も一段落の様相をみせ始め、さらに道東・太平洋エリアの不漁が確定的となったことで、これまでやや乱高下してきた感のある浜値の上昇傾向がより顕著となってきた。
今週半ばに標津漁協のBメスが800円台に乗せたのに続き、根室方面でも同様にラインに突入。
斜網エリアの混み価格も1等が700円台をうかがう水準にまで上昇するなど、各地区ともに前年同期に比べ大幅な高騰相場に。メスが800円台にまで上がったのは今シーズンと同様の不漁ペースとなっていた平成20年以来3期ぶり。
オスも総じて300円前後で堅調を続ける。
必要量の確保と高値相場により、年末商戦へ向けて流通筋はさらに集荷苦戦を強いられそうな情勢だ。
全道水揚げようやく7万トン台 日高、釧路で昨対4割減
今後順調なペースで水揚げを続けても最終で10万トン強の厳しい水準の終着点がみえてきたことで、浜値の上昇傾向もより顕著になってきた。
近年の浜値推移を標津漁協のメス価格を例にとってみると=上グラフ参照=、平成20年は不振が想定外だったこともあって特に9月期は近年の中では今期に次ぐ高値推移となったものの総じて600円台でのジリ高傾向に。
不漁が確定的となった9月末から一気に値を上げる展開となり、メスはBともに最高値で800円台半ばの高騰相場が終漁まで継続。比較した4シーズンで最も漁があった平成21年は前年から一転してジリ安で推移。
逆に昨年は魚卵の在庫過多などの流通課題がクローズアップさたことで水揚げが伸び悩んだ一方、総じて高値には至らなかった。今期は地域差はあるものの、水揚げ規模、浜値推移ともに総じて平成20年と同様の展開だ。
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